陸上自衛隊石垣駐屯地に展開した、米軍の対艦ミサイル発射装置「ネメシス」(左)と短距離防空システム「マディス」=17日、沖縄県・石垣島
 陸上自衛隊石垣駐屯地に展開した、米軍の対艦ミサイル発射装置「ネメシス」(左)と短距離防空システム「マディス」=17日、沖縄県・石垣島

 集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法の成立から19日で10年となった。この間、政府は安保3文書を策定するなど、米国との同盟強化に突き進んでいる。背景には、中国が台湾に軍事侵攻する「台湾有事」への、日米双方の強い切迫感がある。中国包囲網の構築が急ピッチで進むが、自衛隊内からは「軍拡路線」を懸念する声が上がる。