福島県浪江町・松永窯旧店舗
 福島県浪江町・松永窯旧店舗

 人影のない静かな街に、茶色がかった白い建物がひっそりと立つ。東京電力福島第1原発事故により避難を強いられた福島県浪江町で、伝統的工芸品「大堀相馬焼」の窯元「松永窯」が、荒廃した旧店舗を遺構として公開している。「原発事故をなかったことにしたくない」。4代目の松永武士さん(37)は奪われた故郷の記憶をとどめ次世代へつなぐため、保存を決意した。