ご愛読いただいております本紙客員論説委員による大型評論「針路21」は、今月から新しい顔ぶれになります。
新たに執筆陣に加わるのは、前尼崎市長の稲村和美さん、関西学院大学社会学部教授の金菱清さん(災害社会学)、兵庫県立大学減災復興政策研究科准教授の澤田雅浩さん(地域計画、防災計画)の3人。ノンフィクションライターの最相葉月さん、劇作家で芸術文化観光専門職大学学長の平田オリザさんには引き続き務めていただきます。
掲載は原則月1回。この5人の客員論説委員が交代で執筆します。
日本は少子高齢化と人口減少が進み、不安定さを増す国際情勢とも無縁ではいられません。多様性の尊重が重視される一方で、価値観の違いが分断を深め、デジタル化やAI(人工知能)の発達は社会を大きく変えようとしています。
針路21では、不確かで迷いの多い時代をそれぞれ専門の立場から読み解き、進むべき方向を提言します。ご期待ください。
新たに就任した客員論説委員3人の略歴は次の通り。(敬称略)
【稲村和美(いなむら・かずみ)】1972年生まれ、奈良市出身。神戸大院在学中に阪神・淡路大震災が発生。ボランティア活動を原点に、証券会社勤務を経て政治の世界へ。兵庫県議2期の後、2010年から尼崎市長を3期務め、財政再建や市役所改革、自治のまちづくりに取り組む。22年12月、任期満了で退任。
【金菱 清(かねびし・きよし)】1975年生まれ、大阪府池田市出身。東北学院大地域構想学科教授を経て2020年から関西学院大社会学部教授。東日本大震災と阪神・淡路大震災の遺族に聞き取りを重ね、生者と死者の霊性について研究。著書に「生きられた法の社会学」「生ける死者の震災霊性論」など。
【澤田雅浩(さわだ・まさひろ)】1972年生まれ、広島市出身。長岡造形大准教授(新潟県長岡市)在任中に新潟県中越地震に遭遇し、復興支援に携わる。2017年から兵庫県立大減災復興政策研究科准教授。著書に「中越地震から3800日 復興しない被災地はない」「災害フィールドワーク論」など。

























