決勝の4回表、勝ち越しの適時打を放つ自由が丘レッドファイターズの山本一輝選手=いずれもアラジンスタジアム
決勝の4回表、勝ち越しの適時打を放つ自由が丘レッドファイターズの山本一輝選手=いずれもアラジンスタジアム

 神明あかふじ米第37回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会(県軟式野球連盟、神戸新聞社主催)北播地区ブロック大会の準決勝と決勝が28日、加西市玉野町のアラジンスタジアムで行われた。決勝では自由が丘レッドファイターズ(三木)が6-1でくるみビックス(同)を破り、4年ぶり3度目の栄冠をつかんだ。優勝、準優勝のチームは、8月2日から神戸市と三木市で開かれる本大会に出場する。(村上晃宏)

▼自由が丘 3試合で2失点 自慢の堅守発揮

 自由が丘レッドファイターズが今大会3試合で計2失点と自慢の堅守を発揮し、頂点に駆け上がった。

 決勝では一回に先制されたが、岡本裕羽(ゆう)主将(6年)が「まだ初回やから。いけるぞ」と声をかけ、仲間を落ち着かせた。相手投手の暴投で追い付いた後の四回表、1死三塁で打席に立った山本一輝選手(4年)の右前適時打で勝ち越しを決めた。

 五回表は四球や安打で出た走者を石井健斗選手(6年)の適時打などでかえし、点差を広げた。小谷樹投手(6年)と岡本主将の継投で1失点に抑え、勝利の喜びを分かち合った。

 決勝で猛打賞の山本選手は「本大会では初球から振って長打を打ちたい」、岡本主将は「本大会で優勝する」と力を込めた。

▼くるみビックス 準Vにも前向き「本大会優勝を」

 くるみビックスは準決勝で西脇野球スポーツ少年団と対戦。一回に先制されたが、三回表に追い付き、六回表には1死三塁から川崎仁一朗投手(6年)の犠飛で勝ち越して3年ぶりの本大会出場を決めた。

 決勝では中塚琳乃助選手(6年)が一回、痛烈な左前打を放ち、左翼手がボールをはじいた隙に一気にホームへ。チームは活気づいたが、終盤は守備でミスが重なり、逆転負けを喫した。

 準決勝の投球数の影響でベンチスタートだった川崎投手は「他の守備位置でも出られるよう力を付けたい」と悔しげな表情。𠮷川飛有(とあ)主将(6年)は「守備での無駄なプレーはなくし、心を一つにして本大会の優勝を目指したい」と前を向いた。

 結果は次の通り。

 ▽準決勝

くるみビックス

001001│2

100000│1

西脇野球スポーツ少年団

(く)川崎、四方-中塚(西)丸山、長野-畑岡樹▽二塁打 四方、岩崎(く)衣川(西)

自由が丘レッドファイターズ

000003│3

010000│1

米田少年野球クラブ

(自)佐藤、小谷樹、佐藤-小谷楓(米)山本、田井、本田-田井、本田、田井

 ▽決勝

自由が丘レッドファイターズ

010131│6

100000│1

くるみビックス

(自)小谷樹、岡本-小谷楓(く)武政、四方、武政-中塚▽三塁打 山本(自)前田(く)▽二塁打 岡本(自)