「蒼穹の昴」で梁文秀を演じる彩風咲奈=宝塚大劇場((c)宝塚歌劇団)
「蒼穹の昴」で梁文秀を演じる彩風咲奈=宝塚大劇場((c)宝塚歌劇団)

 今回の雪組公演は浅田次郎の大ベストセラー小説「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」の初の舞台化だ。むろん1本立てだが、あの大作が、まるっと2幕に収まるのだろうかと気になるのは、実は私も今月、約500ページの新刊「春いちばん~賀川豊彦の妻ハルのはるかな旅路」を出版したばかりで、大長編が決してシンプルではないのを熟知しているからだ。