囲碁を愛好する経済界などの第一人者が吉田美香八段から指導碁を受ける本連載は、今回から住友ゴム工業(神戸市中央区)の常勤監査役木滑(きなめり)和生さん(67)が登場する。木滑さんは入社後、主にスポーツ事業に携わり、中でもゴルフを担当する期間が特に長かったという。「ゴルフも囲碁も始めてしまえば長く続けることができるけど、そこに至るまでのハードルが高いのが同じですね」と実感を語る。経営者としての経験を重ね「損害をできるだけ少なくするために石を捨てる囲碁の考え方は、今の世の中にもマッチしている」と感じるようになったという。