紅の流れ星五郎(渡哲也)が啓子(浅丘ルリ子)を慰めるシーンが撮影された兵庫県庁前の「夕焼け歩道橋」
紅の流れ星五郎(渡哲也)が啓子(浅丘ルリ子)を慰めるシーンが撮影された兵庫県庁前の「夕焼け歩道橋」

 日活アクションの終焉(しゅうえん)を告げるかのように公開された本作は、20代後半の渡哲也のクールな魅力を前面に押し出している。石原裕次郎主演の「赤い波止場」の舛田利雄監督によるセルフリメイクである。フランス映画の「勝手にしやがれ」のジャンポール・ベルモンドのように監督が描いたキャラクター像に、ぴたりと収まっている。