1933年に設置された高架下の神戸変電所。その頃の撮影(筆者提供)
1933年に設置された高架下の神戸変電所。その頃の撮影(筆者提供)

 神戸で最大の近代建造物とは何か? 戦前部分のJR(旧・省線)高架線である。これは、ほとんど指摘されていないのではないだろうか。灘駅から鷹取駅までの約10キロにわたる戦前の高架は、まさに神戸の旧市街を縦貫する万里の長城のようである。灘駅西側と鷹取駅から新湊川の東側までが盛り土の築堤式。その間がスラブ式の高架橋となっている。