神戸マラソンまであと３カ月を切り、ブラインドランナーを支援する「ひょうご伴走歩協会」がこのほど、視覚障害者らのための練習会を明石市の明石公園で開いた。約１０人のランナーが参加し、厳しい暑さの中、練習に汗を流した。

　同協会は県内各地で毎週、練習会を催している。８月は暑さのため中断していたが、ブラインドランナーから「大会に向けて練習会を」との要望があり、２７日に開催した。

　参加者は午前９時から約２時間、伴走ひもで伴走者とつながり、こまめに水分補給をしながら、思い思いのペースで公園内のコースを走った。

　神戸マラソンで、６時間を切って完走することを目指す芝山孝雄さん（７０）＝神戸市長田区＝は伴走者と共に約１０キロを走った。普段は月に２回の練習会と、週３回、スポーツジムのランニングマシンで練習する。「地面とマシンでは全然感覚が違う。暑い中で体力も使うが、とてもいい練習ができた」と満足そうに話していた。（阪口真平）