いつかは必ず訪れる老後。資金が豊かであればグルメ三昧にクルーズ船旅行、孫にはお年玉と、夢は尽きない。そこで、本特集では思い描く夢の老後生活を実現すべく、老後資金づくりの方法やコツを紹介する。実はこの「日経マネー」の「老後資金1億円特集」は20年以上続いている長寿企画。しかし、この20年間に投資環境、もらえる年金、雇用情勢など、老後を巡る環境は急速に変わった。第1回目の今回は、今の時代に合った老後資金づくりとは何かについて編集部員が議論した。
記者A 20年以上続いている日経マネー恒例の「老後資金1億円特集」ですが、2000年代前半の号を見ていると60歳までに1億円を準備しようという前提になってますね。
記者B 最近は働くシニアが増えたこともあり、65歳までに1億円という設定です。20年前からは経済の状況や投資環境、雇用情勢などがかなり変わりましたね。
記者A 編集長からは「1億円特集を時代に合ったものにしてほしい」というお題を与えられましたが、そもそも老後資金って1億円で本当に足りるんですかね。