フリーアナウンサー大場亜沙美さん(本人のインスタグラムから@asamicantik)
フリーアナウンサー大場亜沙美さん(本人のインスタグラムから@asamicantik)

 「♪予約なしですぐ入れる」ーー大阪・関西万博の海外パビリオン「インドネシア館」の呼び込みが話題になっています。来館者を増やそうと、同館スタッフたちが自然発生的に始めたもの。「予約なしですぐ入れる」「待ち時間なしです」といった自虐的にも聞こえるフレーズを、インドネシアや日本の人気曲に乗せてアピールし、切れのいいダンスも披露します。

 8月4日にテレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系、月曜夜10時)で紹介されると、出演者のマツコ・デラックスさんは「行きたくなったわ」、村上信五さんは「一番おもろいやんかインドネシア」と絶賛。番組放送中からSNSでは「最高」「現地で見てみたい」「一緒に踊りたい」などと話題にする人が増え、Xでは「インドネシア館」がトレンド入りしました。

■待ち時間に変化は? スタッフの反応は?

 「♪待ち時間なしでーす」からの突然の大バズり。インドネシア館の関係者も驚いたのでは。

 4月の開幕時から同館でイベント進行役を務めるフリーアナウンサーの大場亜沙美さんは、開幕当初から関係者らが「この万博でインドネシアに興味を持ってほしい、好きになってほしい」という思いを持って働く姿を目の当たりにしてきたため、喜びもひとしお。

 「インドネシアの魅力の一つであるホスピタリティーが、こうして多くの方に届いたことは非常に感慨深いです」(大場さん)

 来館者数にも変化があったようで、「大幅に増加しました。行列は以前よりずっと長くなり、特に混雑時間帯や週末には、待ち時間が以前の2倍になることもあります。バズってからはこの場所が人気のパビリオンの一つになったと感じます」(大場さん)。

 スタッフたちもトレンド入りは把握しており、「自分たちの場所がより広く知られるようになったことに誇りと喜びを感じています。スタッフ全員が、お客さまの熱意とあたたかい反応に驚き、日本の来館者や社会全体に心から感謝しています」(大場さん)。

 奮闘するスタッフたちに声をかける来館者も増え、「がんばってください」と励まされたり、「『予約なしですぐ入れる』と歌ってほしい」とリクエストされたりすることもあるのだとか。そんな反応をスタッフたちは一様に「すごくうれしい」と喜んでいるといいます。

 「もちろん来館者数の増加に伴う課題もあって、チームはより迅速に対応し、サービスの質を維持しなければなりません。もっと頑張らなければならない場面もありますが、ほとんどのスタッフはこの状況を、より多くの人にインドネシアの文化やおもてなしを紹介する良い機会だと感じています」(大場さん)

 万博閉幕まであと2カ月ほど。大場さんは「インドネシア館は、展示やパフォーマンス、接客まで、すべてがお客さまをあたたかく迎える魅力にあふれているので、ぜひ足を運んでみてくださいね!」と呼びかけています。

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 X上にはインドネシア館を訪れた人たちの感想も目立つようになり、「インドネシア館、楽しいんだよ」「フェスのような盛り上がり」「マジでおもろい」「スタッフさんが陽気」「楽しそうに仕事してる」「中の展示もいい」「熱帯雨林も映像もいい」「館内クオリティーは期待以上」「ほんまに優秀パビリオン」「もう一度行きたい」などの声が並んでいます。

(まいどなニュース・金井 かおる)