書店カバーや書店キーホルダーをコレクションした写真がXに投稿され、注目を集めています。投稿したのは、読書好きとして本の感想やコレクションを発信している、りょう@読書さん(@izasho11)。今回投稿された書店のブックカバーとガシャポンのコレクション写真には、「ガシャポンも実物も、これだけ揃えられるの素敵」「こういうのも本屋で本を買う楽しみの一つだったなぁ」などのコメントが寄せられ、18万件の”いいね”がつきました。
「いくつかのブックカバーは、普段から利用していた書店さんのものでした。そこに『本屋さんブックチャーム』というカプセルトイの第一弾が発売され、すでに持っていた書店カバーのデザインも含まれていたんです。両方揃えて並べたら絶対可愛いと思い、第一弾をコンプリートしました」(りょうさん)
第一弾ではデザインの異なるLIBROのカバーがあったため、第二弾の発売時には再訪して同じデザインのカバーを入手。「三洋堂書店」や「宮脇書店」など、これまで行ったことのなかった書店にも足を運び、カバーを求めての旅は思い出深いものになったといいます。
読書・本屋巡り・感想執筆・ディスプレイ・グッズ収集…と、本を取り巻くあらゆる活動を楽しむりょうさん。その中でも最も時間を割くのは、「読書」だそうです。
「朝の早起き、通勤電車、昼休憩、就寝前、休日の娯楽…読まない日はありません。醍醐味はやはり、読了した瞬間の感情です。1行目から積み重ねた末の”ラスト1行”を読み終えた時の達成感とカタルシスは格別ですね」(りょうさん)
書店を訪れる際は、その街ならではの店舗を優先して巡ることが多いとのこと。文芸書の新刊や受賞作は必ずチェックし、サイン本探しも欠かしません。「未読の作家でも、サイン本だとつい手に取ってしまいます」と、りょうさんは笑います。
印象に残る書店としては、閉店した「八重洲ブックセンター本店」と、新たに開店した「八重洲ブックセンターグランスタ八重洲店」を挙げます。
「本店閉店の知らせを受けて駆けつけ、壁一面の思い出コメントを眺め、自分も付箋に書き込みました。限定ブックカバーも宝物です。新店の開店記念トートバッグも大切にしています」(りょうさん)
収集する本関連グッズはブックカバーや栞、使い終わった図書カード、限定品など多岐にわたります。最近ではSNOOPYミュージアムの栞や、ファミリーマートで印刷できる栞もお気に入り。「読書中に使いやすい」とカンミ堂のココフセン(細タイプ)も愛用中です。
すでに様々なグッズをコレクションしているりょうさんですが、「こんなグッズがあればいいのに…」と思うアイテムとして、書店カバーをモチーフにした図書カードや、表紙をきれいに見せながら開かないように固定できるアイテム、地元書店版のブックチャームなどのアイデアを語ってくれました。
そんなりょうさんが心に残る一冊として挙げたのは、辻村深月さんの『かがみの孤城』。
「日曜の朝一番に読み終わったのですが、これまで読書で出たことのない量の涙が溢れて、その日はほぼ放心状態だったことを覚えています。読んだのは社会人になってからでしたが、学生時代に出会いたかった一冊で、誰かに勧めるならこれです」(りょうさん)
また、人生に影響を与えた本には、凪良ゆうさんの『流浪の月』を挙げています。
「事実としての世界と、解釈として見える世界は全く別物だと教えてくれました。他人の価値観を自分の物差しで決めつけない大切さを学びました」(りょうさん)
最後に「ご自身にとって”本”とは何か?」を尋ねると、りょうさんはこう答えます。
「生きるのに欠かせない必需品であり、心との出会いの機会です。新しい感情を届けてくれたり、忘れていた気持ちを引き出してくれる存在。本を読み続ける限り、私の心を形作り続けてくれると信じています」(りょうさん)