山形市といえば!花笠まつり
山形市といえば!花笠まつり

山形市(山形県)、山県市(岐阜県)、山形村(長野県)が観光促進のため連携協定を締結した。

漢字と市・村で判別は付くが、非常にまぎらわしい3つの「やまがた」。その紛らわしさ、ややこしさを逆に活用し、土地の魅力を広く知らせるために締結されたのが、この通称「やまがた協定」だ。発起人である、岐阜県山県市の林宏優市長に話を聞いた。

--経緯は?

林:岐阜県山県市は2003年の町村合併により誕生した市で歴史が浅く、岐阜県内ですら知名度が低いのが悩みでした。さらに山県市役所には、山形県山形市宛ての「花笠まつりはいつ?」「山形病院はどうやって行くの?」など間違い電話が何度もかかってきたんです。

世間一般でイメージする「やまがた」は山形市なのは当然です。そこで逆手に取り、山形市と一緒になってPRすることで岐阜県山県市の知名度も上がるのでは?と考えました。

山形県山形市の佐藤市長との面談を経て連携協定を締結。ところが、式典で山形市の佐藤市長から「日本にはもう一つ“やまがた“がある」と聞いたんです。そこが長野県山形村。「一緒にやまがたを盛り上げませんか?」と山県市からお誘いして今年の7月24日にやまがた協定の締結が実現しました。

--それぞれの自治体にお話を持ちかけられた時の反応は? 

林:山形市役所にも、岐阜県山県市に関する間違い電話がかかってきていたと知り、お互いに存在は認知していたと知り驚きました。みなさん温かく迎えていただけたので、締結までスピーディに話が進みました。

--締結までに、どんな話し合いがされましたか?

林:自治体同士の連携は発展しないこともしばしば。今回の連携は書面での締結だけで終わらないようにしよう!と、それぞれのやまがたを知っていただく活動について話し合っています。

--地域にどんな変化を生みたいですか? 

林:日本にはやまがたが3つあることを知っていただき、みなさんに各地のやまがたを訪れてみてほしいです。また3つのやまがたの住民のみなさんには他のやまがたの理解を深めていただき、交流が生まれることを願っています。将来的にはやまがたマニアなどが集まり、やまがた自慢大会をするのが夢です。

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公式インスタでは「#やまがた発見プロジェクト」としてグルメなど各やまがたの発信を開始予定。それぞれのやまがたの魅了を知る、やまがた巡りに出かけてみてはいかがだろうか。

(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)