子育て世代が政治に期待することとは? ※画像はイメージです(ponta1414/stock.adobe.com)
子育て世代が政治に期待することとは? ※画像はイメージです(ponta1414/stock.adobe.com)

物価高や長時間労働に直面する中で、子育て世代は政治に何を期待しているのでしょうか。株式会社NEXERとスピーカーズが実施したアンケート調査で、「働き方改革の推進・賃上げ」が子育て世代の政治への期待の第1位であることが明らかになりました。一方で、「期待していない」という回答が5位に入り、政治への不信感や諦めも浮き彫りになっています。

調査は、2025年7月31日~8月5日、20代~50代の子育て世代400人を対象に実施されました。

1位 働き方改革の推進・賃上げ 69票
・今の仕事が長時間労働だから働き方改革をもっと全面に押し出してほしい。(20代・女性)
・働き方が変わらないと結婚も子育ても考えにくい。(40代・男性)

子育て世代が直面する「時間」と「お金」の両面における切実な課題を強く反映しています。長時間労働が家庭生活に大きな影響を及ぼしていることがうかがえます。

2位 税金や保険料の引き下げ 48票
・税金や社会保障の軽減が一番分かりやすく負担が減ると思うから。(30代・女性)
・減税による経済活性化。(50代・男性)

消費税の減税や廃止を求める声からは、日々の生活必需品にかかるコストが家計を圧迫していることが考えられます。また、税金の使われ方の分かりにくさや税金の無駄遣いをに対する不満を持っている意見が多くみられました。

3位 医療費の無償化や負担軽減 45票
・医療費は非常に高額になる場合があるから。(40代・男性)
・医療費に支援があると安心して生活ができるから。(40代・女性)

子どもは予期せぬ病気や怪我に見舞われることが多いため、医療費が負担になっているという意見がみられました。

4位 学費や教育費の軽減 36票
・奨学金を払うのがキツすぎる。(20代・男性)
・教育を受けられる子供と受けられない子供との差が激しいから。(50代・女性)

教育費が子どもを育てる上で大きなハードルになる現状をを訴える声が多くありました。義務教育期間中の学費軽減を求める声は、日々の生活費を確保する上での切実な願いが背景にあるようです。

5位 期待していない 34票
・期待することは何一つない。(40代・男性)
・自分のことしか考えていない政治家など、期待することはない。(40代・男性)

政治に対する深い不信感や諦めが感じられる回答も多く見受けられました。子育て世代が政治に求める「寄り添い」が欠けていると感じている現状が伺えます。なお、6位以降は下記のようになりました。

6位 働きながら子育てしやすい職場環境の整備 29票
・これが実現すれば少子化にある程度効果的だと思う。(20代・男性)
・働き控えをしている人が多いから。(30代・女性)

7位 住宅支援 27票
・家賃の高さにより実家を出られないから。(30代・女性)
・空き家問題などが叫ばれる昨今、住宅の需給を調整する事を期待する。(40代・男性)

8位 子どもの安全対策 15票
・子どもの命に関わる部分だから。(30代・女性)
・未来のある子どもの安全が一番だから。(50代・女性)

9位 教育内容や学校制度の見直し 14票
・見直してほしいから。(30代・男性)
・ICTの活用を急ぎ過ぎていると思う。もっと基礎となる脳を育ててからでいいのではないかと思う。(40代・女性)

10位 ひとり親家庭・多子世帯への特別支援 13票
・所得で子供の未来が決まらないようにし続けてほしいです。(40代・女性)
・食生活が気になるので。(40代・男性)

【出展】
株式会社NEXERとスピーカーズによる調査