大正六年生まれのおじいちゃんの昔の写真が…/投稿主さん提供
大正六年生まれのおじいちゃんの昔の写真が…/投稿主さん提供

「大正六年生まれのおじいちゃんの昔の写真がカッコ良すぎる!!」の一文とともにThreadsに投稿された、羽織袴姿の男性の写真が話題を呼んでいます。

投稿したのは写真の男性の孫であり、現在は沖縄本島で紅型染めのお店と工房を営む「紅型雑貨 虹亀商店」(@nijigameokinawa)の店主さん。写っているのは、その祖父であり、北海道大学在学中だった21歳頃の姿。白い着物に袴、高下駄を履いた応援団長時代の一枚で、写真館で記念に撮ったものとみられます。ちなみに祖父は1917年(大正6年)生まれで、この写真は1930年代後半のものと見られます。

投稿には「めちゃくちゃタイプなので来世で結婚してください」「俳優さん!?」「菅田将暉みたい」といったコメントが続々と寄せられています。

投稿主さんによると、この写真を初めて見たのは子どもの頃。毎年の夏休みや冬休みに訪れていた北海道の祖父の家で、お菓子の缶に大切に保管されていた写真の数々--祖父の若かりし頃や、母の幼少期の姿など--を妹と一緒に見せてもらったといいます。

中でも、今回話題となった羽織袴姿の1枚は特に印象的で、「宝物のように大切にしていました」と語っています。

■おしゃれで博識だった“さっぽろパパ”

リアルに知る祖父の姿は60代~70代の頃。「さっぽろパパ」という愛称で親しまれ、外出時はスーツにシルクハットと、いつもおしゃれだったそうです。

投稿主さんの母(祖父の長女)によると、祖父はベートーヴェンや森鷗外、クラシック音楽やロシア民謡が大好きな人物で、広い人脈を持ち、毎年お正月には千通近い年賀状が届いたといいます。「年賀状の当選番号を調べるのが、私たち姉妹の楽しみでした」と投稿主さんは振り返ります。

SNSで話題になったことを、家族とともに仏壇の前で祖父に報告したという投稿主さん。しかし、現代の用語をどう説明すればいいか迷ってしまったそうです。

「母とおば、私と娘でお仏壇に手を合わせて、おじいちゃんにこの出来事を報告しようとしたのですが…。『今の時代はみんなスマホを使ってSNSをやっていて、Threadsでおじいちゃんの写真がバズったよ』と言っても、おじいちゃんには馴染みのない言葉ばかりで、どう説明すればいいか分からず笑ってしまいました」と投稿者さん。

また投稿に寄せられるコメントについて、「たくさんの方が現代の俳優さんの名前を挙げて『誰々に似ている!』と言ってくれて、一つひとつ拝見していて面白かったです!私には中学生~22歳まで4人の子どもがいるのですが、末の娘が好きな俳優さんとおじいちゃんが似ていると言われると、不思議な気分です」と話しています。 

■実家に残された“もう一枚”の学生時代の写真

実家には、羽織袴の写真とは別に、北大入学直後に撮った学生証用の学生服姿の写真も残されていたそう。こちらは19~20歳頃の姿で、その後、髭を生やし、長髪になり、スキー部に所属。最終的に、応援団長として活躍していったのだと言います。

最後に投稿主さんはこう締めくくります。

「カッコいいおじいちゃんは家族の自慢です!多くの人に見てもらえて本当にうれしいです。おじいちゃんは目立ちたがるタイプではないので、この一連の出来事は『やれやれ(笑)』という気持ちで天国から見てくれているかな…と思っています」