株式会社自然食研(大分県豊後高田市)は、このほど「接待・会食による飲酒習慣」に関する調査を実施しました。その結果、約7割の会社員が接待や会食での飲酒を「断れない」現実が浮き彫りとなりました。では、内科医が体調を整えるために実践しているケアにはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、接待や会食で日常的に飲酒する会社員501人、および内科医502人を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。
はじめに、接待や会食で日常的に飲酒する会社員に対して、「接待や会食の頻度」を聞いたところ、「月に1回以下」(32.5%)や「週に1~2回」(26.0%)が上位となりました。
続けて、「接待や会食での飲酒量は、普段と比べてどう変化しますか」と聞いたところ、50.5%が「増える(かなり増える+やや増える)」と回答し、「接待や会食で断れずに飲むことがある(よくある+ややある)」と答えた会社員は70.7%を占めることがわかりました。
また、「接待や会食が続いた場合、翌日のパフォーマンスに及ぼす影響」については、「眠気や倦怠感」(41.3%)が最も多く、次いで「集中力の低下」(34.1%)、「頭痛」(27.5%)が続きました。
そこで、「接待や会食が続く際に理想的だと思うケア」を尋ねたところ、「休肝日を設ける」(39.9%)、「飲酒後に水分・栄養補給をする」(39.1%)、「十分な睡眠を確保する」(38.1%)といった基礎的なセルフケアが上位に挙げられました。
次に、内科医に対して、「接待や会食による連日の飲酒は、肝臓にどの程度負担を与えると思いますか」と尋ねたところ、「とても負担を与えると思う」は45.6%、「やや負担を与えると思う」が43.6%と、多くの内科医が日々接待や会食を重ねることで肝臓に大きな負担がかかっていると懸念していることがわかりました。
また、87.0%が「接待や会食が多い人は、飲酒後の体調を整えるためにケアが必要だと思う」と回答しています。
さらに、85.0%の内科医が「接待や会食が多い人は、飲酒後の体調を整えるためのケアを意識できていると思う(しっかり意識できていると思う+やや意識できていると思う)」と回答し、多くの人が健康を気にかけていると内科医も認識していることが明らかになりました。
最後に、「接待や会食が続く中で、ケアを行わないとどのようなリスクがあると思いますか」と尋ねたところ、「肝臓への負担が蓄積する」(46.2%)、「体調を崩しやすくなる」(41.6%)、「翌日に疲労や倦怠感が残る」(38.1%)など、短期的な不調から慢性的な疾患リスクまで幅広い影響が懸念されていることがわかりました。
ちなみに、接待や会食などで飲酒をする場合に内科医が「実践しているケア」としては、「休肝日を定期的に設ける」(43.8%)、「飲酒後に水分・栄養補給をする」(40.6%)、「肝臓ケアができるサプリメントを服用する」(31.1%)といった意見が上位に挙がる結果となりました。