創業100年に向けて。老舗角打ち店「ピアさんばし」の4代目、三橋優策さん(左)と父の敏弘さん(中央)=神戸市兵庫区笠松通7
創業100年に向けて。老舗角打ち店「ピアさんばし」の4代目、三橋優策さん(左)と父の敏弘さん(中央)=神戸市兵庫区笠松通7

 酒販店の一角に設けられている立ち飲みコーナー、通称「角打ち」。その手軽さから工場労働者の街で発展した大衆文化で、神戸では今も150店舗近くが営業しているとされる。近年は店主の高齢化や後継者不足などで減少傾向にあるものの、世代交代を進めながら地域に根付く老舗や、新たな客層を呼び込む新店舗もある。下町の角打ち文化を次代につなごうとする店主らの思いを聞いた。(杉山雅崇)

 神戸市兵庫区のJR和田岬駅近くにある「ピアさんばし」は、1925(大正14)年に創業した酒屋だ。