「あんまり大人を舐めるなよ」フリマアプリで野球バットを売却→「週末の試合で使いたいんです」購入者の一言に即発送 「大人かっこいい」対応に称賛集まる
「あんまり大人を舐めるなよ」フリマアプリで野球バットを売却→「週末の試合で使いたいんです」購入者の一言に即発送 「大人かっこいい」対応に称賛集まる

フリマアプリに出品していた野球バットの購入者から届いた「週末の試合で使いたいんです」というメッセージ。その言葉を受け、わずか30分後には発送を完了させ、無事に週末までに購入者の手元に届かせることができた-。そんな一連のエピソードがXに投稿され、話題を呼んでいます。投稿したのは、社会人として働きながら草野球チームで活動中の、りょーたろーさん(@riorio_fit)です。「なるべく早く送って頂けないですか…?」という購入者の要望に応え、出社前に急いで梱包・発送作業を済ませたという親切さに、「大人かっこいい」「こういう人が増えてほしい」と称賛の声が相次ぎました。

今回投稿主が出品していたのは、飛距離に定評のある「ミズノ・ビヨンドマックスシリーズ」のバット。自身が長年愛用していたものだったといいます。「週末の試合で使いたいので早めに送っていただけますか…わがまま言ってしまい申し訳ございません」という購入者からのメッセージを受けた際の心境について、りょーたろーさんはこう振り返ります。

「自分もバットを早く使いたい気持ちはわかるので、すんなり理解できました。あとは購入者の言い方が丁寧だったので、“応えてあげよう”という気持ちになりましたね。決め手は“早く使いたい”という気持ちが伝わったことです」

一方で、りょーたろーさんの投稿文には、「あんまり大人を舐めるなよ。」という一言も添えられていました。この言葉には、“社会人としての責任感”が込められているのだそう。

「大人だって本気出せばすぐ動けるぞ、という気持ちでした。ちょっとしたユーモアも含めて書きましたね」

普段、りょーたろーさんが出社のために家を出るのは朝の8時。しかし、このとき落札の通知が届いたのは7時30分だったといいます。

「急いで梱包して、すぐ送ったという感じですね。ギリギリまで準備して発送しました」

その後、無事に購入者の元にバットが到着すると、「週末はこのバットで頑張ります!」というメッセージが届いたのだとか。

「やり取りのテンポの良さが、誠実さにつながったような気がします。最後まで気持ちの良い取引でした」

フリマアプリは取引が終了するとその後の連絡は取れないため、「野球バットがどこかで活躍してたらいいなぁという感じです」と、その後の想いを語ります。

今回の投稿には、「対応が神」「こんな出品者に当たりたい」といったコメントが数多く寄せられました。それを受けて、りょーたろーさんはフリマアプリでの取引で心がけているポイントとして、「相手がいることなので、やり取りは常識の範囲内というか、気を悪くさせないように気をつけています」と話します。

「本当にいろんな人から連絡がきました。中には、『早く送るなら宅急便の営業所へ持ち込め』みたいな厳しい意見もありましたけど(笑)、ほとんどが肯定的で“ほっこりした”という声でした。ネット上で敵意を向けても良いことないですし、ポジティブな言葉をかけられるようになればいいですよね。少しでも明るい話題を提供できて嬉しかったです」