スマホのカーナビアプリ、違反にならない使い方は? ※画像はイメージです(chartphoto/stock.adobe.com)
スマホのカーナビアプリ、違反にならない使い方は? ※画像はイメージです(chartphoto/stock.adobe.com)

みなさんは、スマホのカーナビアプリを使っていますか。本記事では、おすすめのカーナビアプリのほか、違反にならない使い方についても解説します。

■カーナビアプリのメリットと注意点

現在は、スマホをカーナビ代わりに使う人が増えています。「普段は車載ナビを使うけど、時々スマホも使う」という人もいるでしょう。

ここではまず、カーナビアプリを利用するメリットと注意点を解説します。

▽メリットはコスパの良さと手軽さ

カーナビアプリの主なメリットは、以下の通りです。

・車載ナビの購入費用を節約できる
・常に最新版の地図を利用できる
・渋滞情報などもリアルタイムで反映される
・条件入力や音声入力が使える
・車載ナビと連携利用できる場合がある

カーナビアプリを使えば、車載ナビの購入費用や地図の更新費用がかかりません。アプリ自体も無料で利用できるものが多いです。また、スマホだからこそ地図情報は常に最新状態で、入力も簡単。こうしたコスパの良さと手軽さが大きな魅力です。

▽注意点は通信量の消耗と違反対策

スマホのカーナビアプリは便利な反面、以下のようなデメリットも存在します。

・車載ナビより画面サイズが小さい
・車載ナビより測位精度が劣る
・スマホのデータ通信量を消耗する
・スマホのバッテリーを消耗する
・スマホの固定場所が必要

特に気を付けたいのは、データ容量と使い方です。カーナビアプリを使うと、1時間あたり数MB~数十MBのデータ容量を消費します。かなりの高頻度でアプリを使う場合は、WiFiの利用も検討しましょう。また、スマホの利用方法によっては違反と見なされます。違反については、この記事の後半で詳しく解説します。

■カーナビアプリ選びのポイント

現在、スマホのカーナビアプリにはさまざまな種類があります。基本的には、以下のポイントに注目して選ぶと良いでしょう。

・自分のスマホのOSに対応している
・地図が見やすく、指示が明瞭
・目的地設定が楽にできる
・複数のルートを検索できる
・渋滞回避機能が付いている
・オフライン利用機能が付いている(遠出の場合)

目的地設定は、施設名や住所以外に「自然が豊かな場所」といった抽象的なキーワードでも検索できると便利です。

■おすすめカーナビアプリTOP5

ここでは、スマホのカーナビアプリ(一部地図アプリも含む)のおすすめTOP5をランキング形式でご紹介します。基本的な機能を無料で使えるアプリから厳選しました。

▽1位:Googleマップ-まずはこれで十分

・利用料:完全無料
・対応OS:iOS、Android
・周辺のお店検索:可能
・複数ルートの提案:可能
・渋滞回避:可能
・オフライン使用:可能

Googleマップはカーナビに特化したアプリではありませんが、完全無料で利用でき、口コミ機能や現地の混雑状況も含めた圧倒的な情報量が魅力です。また、渋滞状況などを加味してルート提案をしてくれる他、赤い線で渋滞場所を可視化します。ナビの指示も明瞭です。

現在は事故等の情報を投稿者が共有できるようになっており、さらに利便性が増しています。

▽2位:Yahoo!カーナビ-多機能性が魅力

・利用料:一部機能が有料
・対応OS:iOS、Android
・周辺のお店検索:可能
・複数ルートの提案:可能
・渋滞回避:可能
・オフライン使用:不可能

Yahoo!カーナビは、車載カーナビに似た表示でルートを分かりやすく示してくれます。また、ルートの提案も渋滞情報や交通規制を加味して行い、渋滞場所も可視化。さらに、駐車場の満空状態や駐車位置の保存といった便利機能も有しています。

月額250円または1日100円(1日はAndroidのみ)で、速度取り締まりなどの検知やバナー広告非表示対応も可能です。

▽3位:Yahoo!マップ-天気も見れる

・利用料:完全無料
・対応OS:iOS、Android
・周辺のお店検索:可能
・複数ルートの提案:可能
・渋滞回避:可能
・オフライン使用:可能(防災モード)

Yahoo!マップはGoogleマップと同様、カーナビに特化したアプリではありませんが、現地の混雑状況なども確認できる便利なアプリです。渋滞状況などを加味したルート提案も行えます。さらに、地図の見やすさに定評があり、防犯マップや雨雲レーダーの表示など機能性も優れています。

▽4位:moviLink-トヨタ開発のアプリ

・利用料:一部機能は有料
・対応OS:iOS15.0以降、Android6.0以上
・周辺のお店検索:可能
・複数ルートの提案:可能
・渋滞回避:可能
・オフライン使用:可能

moviLinkは、トヨタ自動車が開発したカーナビアプリです。細い道を避けるルート検索などルートの検索方法が豊富で、車種や車載ナビによってはGoogleマップ等で検索した目的地をディスプレイオーディオで共有できます。

地図は小さめですが、かなり先までルート指示を出してくれるので、地図が苦手な人におすすめです。

▽5位:Waze-ユーザーの連携で経路改善

・利用料:完全無料
・対応OS:iOS15.0以降、Androidはデバイスにより異なる
・周辺のお店検索:可能
・複数ルートの提案:可能
・渋滞回避:可能
・オフライン使用:可能

Wazeは「ドライバーがリアルタイムで道路状況をシェアして経路改善を行う」という異色のカーナビアプリです。海外企業が開発したアプリですが、日本語でも利用できます。渋滞や交通規制などの情報を反映し、回避したルートを提案してくれます。地図の表示はかなりシンプルです。

■違反にならないスマホの使い方は?

スマホをカーナビ代わりにする場合は、交通違反と安全に充分注意する必要があります。ここでは、使い方のポイントや違反と見なされた場合のペナルティについて解説します。

▽手に持ってのスマホ操作は違反

まず、カーナビアプリ利用時に絶対にやってはいけないのが、スマホを手に持っての操作です。違反した場合、以下のペナルティが科されます。

・罰則:6カ月以下の懲役又は10万円以下の罰金
・反則金:1万8000円(普通車の場合)
・違反点数:3点

また、ながらスマホの使用が原因で事故など交通の危険を生じさせた場合、ペナルティの内容は以下のように重くなります。

・罰則:1年以下の懲役又は30万円以下の罰金
・反則金:適用なし(※裁判で罰則決定)
・違反点数:6点(即免停)

▽走行中の操作や注視も禁止

では、「スマホをスマホホルダーで固定すればいいのか」といえば、そういう訳でもありません。たとえスマホを固定していても、走行中のスマホ操作や注視は違反と見なされます。「注視」の目安は2秒ほどです。

走行中の操作・注視の禁止は、車載カーナビでも同じです。車が停まっている状態であれば、安全を確認のうえ操作等が可能です。

▽スマホホルダーの位置にも注意

スマホをカーナビ代わりに使う場合は、スマホホルダーの位置にも注意が必要です。たとえばダッシュボード上に設置して前方に死角ができると、違反と見なされる可能性があります。この場合のペナルティは、違反点数2点と反則金9000円(普通車の場合)です。

(まいどなニュース/norico)