■3年前商品化
日本酒大手の白鶴酒造(神戸市東灘区)は、酒造りに使った活性炭の飼料としての有用性を明らかにし、特許を取得した。牛の健康維持やふんの臭いを抑える効果があるとして3年前に商品化。研究では牛が好んで食べることも確かめた。活性炭は各地の酒蔵で使われるが、再利用の難しさから多くが捨てられているといい、新たな用途の普及を目指す。(長尾亮太)
酒造りでは、もろみを搾った酒に粉末状の活性炭を加え、1日~1週間後にろ過する工程がある。物質を吸収する特徴を生かし、酒が黄色くなるのを防いだり、味や香りを整えたりする。全国の酒造会社での使用量は年間千トンを超えるが、大半は産業廃棄物として費用をかけて処理されているという。
























