結婚生活8年目に突入する菊地亜美(35)は「とにかく会話すること」を夫婦円満の秘訣に挙げる。
会話は会話でも、夫婦仲を円滑にするトーク内容というものがあるらしい。すなわち「言わなくてもいい事を言う」。それを生み出す空気感こそが夫婦間の潤滑油になる。
■トイレットペーパーで盛り上がる
2018年に一般人男性と結婚。今では5歳と0歳児の母。11月29日と30日には自身プロデュースの育児系イベント「MAMARIAL fes.2025」をワールド北青山ビルで開催する。
ある日の菊地家の食卓での一コマ。菊地は夫に対して、ママ友がふるさと納税で高級トイレットペーパーを96個も貰ったことを伝えた。すると夫は、人間が一生で使用するトイレットペーパーの個数をクイズ形式で出題してきたという。
「夫婦円満の秘訣はこれです。普通だったら『96個も貰ったんだ。凄いね』程度で終わってもいいものを、夫はスマホで正確な答えを検索してまで『人間は一生で何ロール使うでしょうか!?』と出題してきた。正直答えなんてどうでもいいと思うけれど、大した事のない話をどれだけ話せるか、言わなくてもいい事を言って楽しめるのかって夫婦間では実は重要。『何ロールなんだろう?…知らんけどっ!』と大笑いしながら、私達って仲良しだなあって」
■変顔サムネは夫の撮影
お互いのフランクな性格のなせる業かと思いきや、どうやらそうでもないらしい。8年という夫婦としての歳月と蓄積が育んだ信頼感がものを言う。
「結婚して5年目くらいまでは、夫婦で大切なのは大事なことをどれくらい話し合えるかだと思っていました。お金の事、将来の事、子供の事。でも最近ではそれ以上に、大したことのない話をお互いにどれだけ話せるのかが大切だと思うようになりました。夫が話す内容って毎回超どうでもいい事ばかりだけれど、それを言える相手であること、それを言える家庭の空気感や雰囲気は貴重です」
ちなみに菊地の公式Xのサムネイルは、路地裏で白目をむいてベロを出す菊地の変顔を捉えたもの。その表情に加えてピントの甘さと偶然入った光のハレーションによって、都市伝説の怪異を写した衝撃画像のようにも見える。同時に菊地のサービス精神旺盛なタレント性を表す絶妙さもあったりする。これを撮影したのは菊地の夫だ。
「うちの夫は写真を撮る時に妙に連写しがちで、その中にあった奇妙な一枚です。私としては半目だったり変顔だったりは別に普通ですが、そんな顔をXのサムネイルにしたとしても、夫は『なにしてんの!?』と呆れたりはせず『素晴らしいね~!』と受け入れてくれる」
出会うべくして出会った二人だった。
(まいどなニュース特約・石井 隼人)
























