母親になって180度思考変化。高級老人ホームで一人の余生を過ごす未来を思い描いていた。…結婚するまでは。
現在は2児の母として子育て応援イベント『MAMARIAL fes.2025』(11月29日、30日ワールド北青山ビルで開催)をプロデュースするまでに。菊地亜美(35)は「人生とは何があるのか本当にわからない」としみじみ口にする。
■幸せ=子供
「高級老人ホームで一人の余生を過ごす」とは独身時代の菊地の弁。その言葉をあらためて思い出し、ビックリしているのは御本人だ。
「ほんと、自分自身が一番『人生何があるのかわからない』と思っています。結婚して子供も2人産んで。それまで思い描いていた将来と良い意味で違うから」
ライフプランへの向き合い方にも影響が出た様子。
「将来的に何をしたいとかはあるけれど、自分自身どう転がっていくのかわからないので。その夢にだけ向かって頑張るのではなくて、その時々のハプニングやきっかけ、運命を楽しむ思考に変わりました。それは今までの私の人生を見て実感する事だから」
2018年に結婚。現在は5歳と0歳を育てる母。菊地の世界は子供たちを中心に回っている。
「私にとっての自分の幸せは子供。子供が楽しんでいたり、何か成功して喜んでいたり。母親になってそれこそが自分の幸せだとつくづく感じます。子供がいても『自分の人生の充実』とか『一人の女性の人生を歩む』とかが大事という話を聞いたりするけれど、私は『自分の人生を楽しむ=子供を楽しませたい』と思う。そこが一番の変化です」
■長女がソックリ
意思の疎通ができるようになった5歳の長女は、菊地にソックリだという。
「しゃべり方や話の内容が凄く私に似ている。時々『え…それ私っぽい』と思うようなことを言うし。先日も私が『お腹が痛い』とトイレに駆け込んだら、歯磨き中の長女が『最近、便秘~?』とか言ってきた」
数々のバラエティ番組で菊地が見せてきた、アイドル出身とは思えぬ根性も継承されているようだ。
「長女はガッツもあって目立ちたがり屋。いざ前に出ると緊張しちゃうけれど、でも前には出たい!みたいな性格。それが小さい頃の私にソックリで。似ているからこそ喧嘩も多い」
最近の長女のブームは、他人に菊地亜美の存在をアピールすることらしい。
「娘にとっては、自分と同じ苗字の本名と菊地亜美という芸名の二つが私にあるのが面白いみたいで。この間も家を訪れた運搬業者の方に『ママってもう一つの名前があるから。それは菊地亜美さんで~す!』と言っていました。こっちは顔バレしないようにマスクして、しかもスッピンなのに。『余計なこと言わないで!』と恥ずかしかった」
何はともあれ、にぎやかで楽しそう。
■芸能デビューの可能性は?
タレント性の高そうな娘さんだが、母親として娘の芸能界入りは基本的にNGのスタンス。16歳から酸いも甘いも経験してきたからこその体感が菊地の言葉にこもる。
「私の希望としては全然違う業界に行ってほしい。表に出る仕事は本当に大変だから。娘に対しては『ママは奇跡的だからね!』と言い聞かせています。この世界に憧れた全員が全員売れるわけではない厳しい世界ですから。“ちょっと出てみようかな?”程度だったら絶対にやめた方がいい」
とはいうものの長女は自分と瓜二つ。血は争えないわけで。
「できれば違う道に進んで欲しいけれど…私と性格が似ているからなあ。ガッツはあると思うので、反対する私の気持ちを押し切ってまで『芸能界に!』と来たら、そこは尊重してあげたいです」
人生とは何があるのかわからないもの。二世タレント誕生もあるかも?
(まいどなニュース特約・石井 隼人)
























