おばさんが目印
おばさんが目印

「ステラおばさん」のグッズがSNS上で話題になっている。

注目されているのは、ジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」( 1977年・アメリカ)のように、人差し指を伸ばして右腕をぐっと伸ばすステラおばさんがプリントされたクリアファイル。

ほのぼのしたカントリー調の雰囲気とはかけ離れた、なんともロックでファンキーなポーズが印象的なグッズ。ステラおばさんと言えば穏やかな表情でクッキーを焼く年配の女性のイメージだったが、実はロックな人物だったのか?そもそも実在した人物なのだろうか?ステラおばさんのクッキーを運営する株式会社アントステラの担当者、花見美紀さんに話を聞いた。

ーグッズ制作の経緯は?

花見:このクリアファイルのモチーフの元になったのは、渋谷にある店舗の看板です。

学生のお客さまが多いので、ステラおばさんに親しみを持っていただくため、ノリノリのステラおばさんの看板を設置しました。写真撮影される方も多く、ランドマーク的な場所になっているので、グッズにも採用しました。

ーステラおばさんは実在したのでしょうか?

花見:そうです。1908年生まれ、ペンシルバニア州で幼稚園の先生をしていました。お菓子作りが得意で村のコンテストで優勝したほどの腕前。そして、「ステラおばさんのクッキー」を創業したのは、その甥。おばさんには1982年に「大好きだったステラおばさんの作るクッキーやパウンドケーキを日本に紹介しよう」と決意を伝えました。おばさんはとても喜んで賛成してくれたそうです。

その時言った、おばさんの言葉「いいかい。クッキーやケーキを作るとき一番大切なのは、オーブンの温度じゃないんだよ。それを誰かの為に作ろうっていう気持ちなんだよ」は、そのまま当社のスローガンとなり受け継がれています。ロックやファンクにゆかりがあったわけではないのですが、そのクッキーにかける熱い思いと、ポーズが似合っているのではないでしょうか。

ー熱い思いを持ったおばさんだったんですね。今後のグッズ展開やコラボの予定は? 

花見:ステラおばさんの誕生日4月13日にあわせ毎年3月中旬~4月13日まで生誕祭を行います。来年は生誕118歳なんですよ!

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SNSでは、「ファンキーすぎる」「ステラおばさん、土曜日仕事終わったらフィーバーしてるのかな」「ハリセンボンの春菜さんにも見えるし、バキ童さんにも見える」「エプロン脱いだらバイクで爆走してそう」などの反響が寄せられた。

現在はフェスのタイムテーブルのように自分の最強のクッキー5種類を選ぶキャンペーン「#ステラのセトリ」が開催中で、ぼる塾の田辺智加さんや声優の岡本信彦さんのリストが公開されている。フィーバー中のおばさんのクリアファイルは、店頭の量り売りクッキー1500円(税込)購入でもらえるそうだ。(※無くなり次第終了)

(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)