「過去のキャリア選択に何らかの後悔を抱えている」人が8割強 ※画像はイメージです(pain au chocolat/stock.adobe.com)
「過去のキャリア選択に何らかの後悔を抱えている」人が8割強 ※画像はイメージです(pain au chocolat/stock.adobe.com)

近年、キャリアの選択肢が広がる一方で、人生の岐路における意思決定の重要性も増してきています。株式会社CAREER FOCUS(東京都新宿区)が実施した「キャリア後悔」に関する実態調査によると、「過去のキャリア選択に何らかの後悔を抱えている」人が8割強にのぼり、その後悔が生涯年収に与える影響は平均で「1850万円」、最大で「4200万円」に達する可能性が示されました。

調査は、全国の30代・40代の正社員1500人を対象として、2025年12月にインターネットで実施されました。

調査の結果、30代の81.3%、40代の88.2%が「これまでのキャリア選択において、やらずに後悔していることがある」と回答しました。

そこで、「最も後悔しているキャリア選択」を尋ねたところ、「英語・語学学習をしなかった」(52.8%)が最も多く、次いで「専門資格・スキルを取得しなかった」(47.3%)、「もっと早く転職すべきだった」(38.6%)が続きました。

続けて、後悔している選択を「実行していた場合」と「実行しなかった場合」での推定年収差を算出したところ、平均で「1850万円」のマイナス影響があり、「英語・語学学習をしなかった」では2800万円、「海外勤務・留学のチャンスを逃した」では4200万円の差が生まれる可能性が示され、回答者からは以下のようなコメントが寄せられました。

▽30歳の時に海外事業部への異動のチャンスがあったが、英語ができないという理由で辞退。その同期は今、年収1200万円で海外駐在している。自分は600万円で同じ部署に10年いる。人生が変わっていたと思う(40歳男性・メーカー勤務)
▽ブラック企業だと分かっていたのに、「いつか改善される」と信じて5年我慢した。心身ともにボロボロになり、30代半ばでようやく転職。同世代と比べてキャリアが5年遅れている感覚が拭えない(36歳男性・営業職)
▽20代の時に声をかけてくれたベンチャー企業を「安定」という理由で断った。そのベンチャーは今や上場企業。あの時入社していた同世代は、今ストックオプションで数千万円の資産を築いている(42歳男性・金融業界)

また、「キャリアに対する後悔を初めて強く感じた年齢」については、昇進機会の喪失、市場価値の低下を実感するという意見が目立った「35歳前後」(41.6%)が最多となったほか、同期との差、転職市場での評価を意識する「28歳前後」(34.2%)、結婚・出産などライフイベントとの両立を考える「32歳前後」(27.8%)が続き、特に35歳は「キャリアの分水嶺」と言え、この年齢を境に「やり直しが利かない」という焦燥感が急激に高まる傾向が見られました。

では、「後悔の原因」にはどのようなことがあるのでしょうか。この質問に対しては、「いつかやろうと先延ばしにしていた」(52.8%)が最も多く、次いで「情報不足により一歩踏み出せなかった」(47.3%)、「自分にはできないと思っていた」(38.6%)が続きました。

最後に、「会社や上司からどんなサポートを受けていれば後悔を減らせたと思いますか」と尋ねたところ、「キャリア面談・相談機会の充実」(58.3%)、「社内公募・チャレンジ機会の提示」(51.7%)、「スキル習得支援」(49.2%)といった意見が上位に挙げられました。

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【出典】
▽株式会社CAREER FOCUS調べ