銀座四丁目の交差点にある東京鳩居堂。現在、鳩居堂は京都・東京・横浜に展開する(Googleマップから引用)
銀座四丁目の交差点にある東京鳩居堂。現在、鳩居堂は京都・東京・横浜に展開する(Googleマップから引用)

書画用品、香の老舗店「鳩居堂(きゅうきょどう)」がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのはちぇしゃさん(@nyan_to_tea)の

「義両親に初めて手紙を書く時、夫に『便箋は鳩居堂で』と言われ 当時『??まぁ郷に入れば郷に従うか……?』と初めて利用した。 今日お店へ行き、便箋を見繕って店員さんに声をかけ 目上の方に・今月・この様な意図で出したいが、どれが相応しいか尋ねたら 理由を添えて『こちらを』と選んでもらえた。」

という投稿。

鳩居堂は1663年に京都で創業し、かつては皇室御用達にも選ばれたその道の老舗中の老舗。今どき、買おうと思えばコンビニでも買える便箋だが、老舗で買うことにどのような意味があるのだろうか?

ちぇしゃさんにお話を聞いた。

ーー義理のご両親へのお手紙はどのような内容だったのでしょうか?

ちぇしゃ:夫が結婚前、実家の両親へ「結婚したい人がいる」と報告しに帰る際、私が天涯孤独の身であること、持病があることなど複雑な事情を説明する必要があり、私のハンデであるにも関わらず、彼一人に負担をかけることを申し訳なく思っていました。自分に何かできることはないかと考え、手紙を書いて夫に託すことにしました。

その際、夫から「手紙を出すなら鳩居堂で選ぶといいよ」とアドバイスされ、初めて鳩居堂を利用しました。夫の両親は作法に厳しい方々ですが、こちらが示す誠意もくんでくださるため、私の精一杯が伝わったようでした。鳩居堂で選んで、勇気をだして手紙を書いて良かったです。

ーー鳩居堂スタッフの対応はそのようなものなのでしょうか?

ちぇしゃ:今回はお世話になった先生への御礼状を選びに行きました。最初に素敵だと思ったのは水仙と紅梅の便箋でした。紅梅は今の季節に適していることは知っていましたが、水仙は季節遅れになるのだろうかと不安になり、店員さんに伺ったところ、水仙も今の時期に適した花であるとご説明いただき、購入に至りました。私がいくつか心配事を確認しても、嫌な顔ひとつせず丁寧に教えてくださいました。ありがたく、頼もしかったです。

ーー投稿に大きな反響がありました。

ちぇしゃ:いつも通り日常の投稿をしたつもりが、思いのほか反響をいただいて、驚いております。中には勉強になる情報を引用で教えてくださる方もおられ、投稿して良かったと思いました。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「鳩居堂いろいろ眺めているだけで素敵ですよね! のし袋へ筆耕もお願い出来るの助かります」
「鳩居堂も流石ですね。私は普段は丸善の便箋を愛用していますが、ここ1番の手紙の時は、横書きはフィレンツェの紙製品(RossiやKartosなど)を、縦書きの時は日本橋榛原の蛇腹便箋を愛用しております。」
「鳩居堂の便箋。 愛用しています。 書き心地が良いです。 四季に応じた上品な絵柄が好きです。 手紙をしたためる機会が少なくなりましたが、書かなくてはならない時に絵柄が付いていても相手に失礼でなければ、と、利用しています。 字が余り上手くないのですが、上手くなったような気もしますし。笑」

など数々の共感の声が寄せられた今回の投稿。大事なお便りを出す予定のある方はぜひ参考にしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)