『小銭入れ』は小銭以外のものも入っていることが多いので危険 (C)『このマンガがすごい! comics チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』(宝島社)
『小銭入れ』は小銭以外のものも入っていることが多いので危険 (C)『このマンガがすごい! comics チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』(宝島社)

近ごろ一気に普及した『セルフレジ』。店員・お客さんともにさまざまなメリットがありますが、使い方によっては大きな問題を引き起こすようです。元レジ打ちである漫画家・狸谷さんの作品『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』は、実際の経験談をもとに描かれたレジのトラブル短編集です。同作を一部抜粋した作品『セルフレジと大量の小銭で起きる色々のマンガです。』はX(旧Twitter)に投稿されると、約3900ものいいねが集まりました。

あるレジ打ちの女性は、高齢の母と久々に買い物に行きました。お会計を済ませていると、母は「セルフレジは両替にもなるから便利って聞いた」と小銭入れの中身全部をぶちまけたのです。

慌てて中身を回収すると、『キャンペーンのシール』や『財布用のお守り』なども一緒にセルフレジに投入していました。「セルフレジは両替機ではない」と強く言いたい店員一行でした。

またある時、男性客が入れた小銭が詰まりセルフレジが止まってしまいます。レジ打ち2人で小銭を回収していると、曲がった1円玉が出てきました。「これが原因か」と取り出すと、男性客は「その1円が曲がっているからだろ!モタモタすんな!」と逆ギレしてきたのです。「その1円玉は誰が入れたのか」とレジ打ち一行は内心キレるのでした。

別の日には、セルフレジに入れた小銭が戻って来るとイライラしている女性がやってきます。小銭は30枚以上入らないと説明しても「急いでいるの入れて」「それしかないからさっさと入れて」と自分の主張を押し通そうとするのです。

後ろの客が混雑しているなか、女性は「こっちはわざわざ家から遠いこの店に買いに来てるのよ!買い物ついでに両替したっていいじゃない!」と店員に文句を言い続けます。店員は内心「そう言えばやってくれる魔法の言葉だと思ってます?」と思わず文句を言いたくなるのでした。

読者からは「これって最悪弁償になるのでは…」「自分もレジ打ちだけどホントやめてほしい」など共感の声が寄せられています。そこで、作者の狸谷さんに話を聞きました。

■レジ近くでの飲食にも注意してください!

-狸谷さん自身もレジ打ちとのことですが、作中にあるようにセルフレジを両替機代わりに使うトラブルは多いのでしょうか

多いと思います。店舗の自動釣銭機は小銭がある程度の枚数になったら排出用のボックスに出される仕様になっているので、機械が受け付ける枚数(1回に30枚まで)なら多めに入れても多少は問題ないとは思います。とはいえエラーが出る枚数以上を入れるのは、本当にやめていただきたいです。

問題は小銭入れの中のごみ、小さい御守りや曲がったり汚れたり何かが付着している硬貨をノールックでじゃらじゃらと投入してしまうこと。

異物が入ってレジが止まってしまうことがあるので、店舗スタッフだけで復旧作業ができる程度のエラーならまだしも、メンテナンス業者さんを呼ぶ事態にもなりかねないのでこちらの行為もやめてほしいです。

-セルフレジを利用する際、気をつけてほしいポイントがあればお聞かせください

釣銭機のエラーでレジが一台止まってしまうだけでかなりの混雑をしてしまうので、濡れている紙幣、曲がった硬貨、レジに表記された使用枚数以上の硬貨の投入をしないようにお気をつけ下さい。

それから、レジの近くで飲食をしないようにお気をつけ下さい。稀にですが本当に洒落にならないくらいの結構な重大エラーが起きることがあります!(釣銭機の全交換など)

-同作の抜粋元である『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』ではスーパーのあるあるが描かれているのでしょうか?

そうですね。私がスーパーのレジ打ちをしていた時代、また現在の職場で経験したことを主に漫画にしています。実際に見たり体験したことをいろんなエピソードを交えながら不定期に描いているので頻繁に更新はしていないのですが、多くの方に読んで戴いているようで嬉しいです。

昨年は、2018年に宝島社さんから発行させていただいた単行本『このマンガがすごい!comics チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』の電子書籍化もあり、ひっそり細々と活動しています。

漫画を読んでトリさんに「あるある~!」なんて思っていただけると幸いです。

(海川 まこと/漫画収集家)