自分の体の内部がどのようになっているのか、気になったことがある方は少なくないでしょう。漫画家で外科医のさーたりさんの作品『外科医のママ道!』より抜粋エピソード『自分のお腹を見てみたい』では、作者本人の出産経験談が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約1.1万ものいいねが寄せられました。
外科医である作者は、帝王切開での出産となります。看護師から出産の希望を聞かれ、作者は「どうせ切るなら自分のお腹のなか見てみたいです」と答えました。軽い気持ちでの希望でしたが、自ら勤める病院なのもあり要望が通ります。
鏡を置くのは危険なため、枕を高くして自らお腹を見る体制での帝王切開となりました。脊椎くも膜下麻酔を行い、麻酔が効いてきたころ手術が開始となります。しかし自分の大きくなったお腹が邪魔なのと、麻酔で腹筋が使えないため術野が見えず苦労する羽目に。
作者はなんとか赤ちゃんが出てくる瞬間と、自分のお腹に乗せられた子宮を見ることができました。出産直後、作者の身体に一気に疲れがきますが、切開した腹部を縫い戻す閉創までを観察します。今まで産科を研修してこなかった作者は、見ているだけでも楽しい時間だったそうです。
その後、手術が無事に終わりベッドに戻ると、麻酔が徐々に薄れてとてつもない痛みが襲いかかりました。そのうえ翌日からリハビリが始まるため、作者は痛みで部屋からも出られず苦労します。
これまで作者は、医者としていつも患者さんにリハビリをどんどん促していました。しかし麻酔が無い状態でのリハビリの苦痛を知った作者は、今後は「鬼教官モードではなく女神モードになろうと…」と心に誓うのでした。
子宮の治りかけの痛みもなかなか取れず、授乳するたびに子宮が痛みだすため、帝王切開も楽な選択ではありません。作者は、帝王切開は「赤ちゃんのリスクをお母さんが背負ったんだから胸を張っていい」と思ったようです。
読者からは「自分の身体みてみたい気持ちわかる!」「自分も胎盤見せてもらったときうれしかった」など、共感の声が寄せられています。そこで、作者のさーたりさんに話を聞きました。
■「できる範囲でがんばりましょう」という気持ちで患者さんと接するようになった
-作中で「術後対応は女神モードになろう」と誓う場面がありますが、この経験を経て術後リハビリ対応などに変化はありましたか
術後早めに歩いたほうがもちろん望ましいのですが、痛みの大きさも感じ方も人それぞれ、出来る範囲でがんばりましょう、という気持ちでお話しするようになりました。
-作中でとくに印象に残っている場面や台詞などがあれば教えてください
帝王切開は赤ちゃんのリスクをお母さんが背負ったのだからむしろ胸を張っていい!というセリフは、1番伝えたかったことです。このセリフを書けて良かった。
-抜粋元である『外科医のママ道!』はどのような作品でしょうか。
オタクで3児の母の現役外科医である私が医療現場のリアルなエピソードを描いています。1月15日にはシリーズ新刊「外科医のプライド編」が発売されました。帝王切開で生まれた次女も小5になりました。子育てにも仕事にもバタバタな日々を是非覗いていただけたらと思います。
(海川 まこと/漫画収集家)























