園の入り口近くでお出迎え中/長崎県川棚町公式アカウント(@kawatana_official)提供
園の入り口近くでお出迎え中/長崎県川棚町公式アカウント(@kawatana_official)提供

真っ白な羽をまとった“白孔雀”の姿を撮影した動画がInstagramに投稿されたところ、「なんと美しい子」「神々しいですね」などの声が寄せられ、81万回以上の再生数を記録しています。白孔雀は、天敵に見つかりやすく生き残れないため野生では滅多に出会えない、突然変異(アルビノや白変種)による極めて珍しい鳥です。

投稿したのは、長崎県川棚町の公式アカウント(@kawatana_official)。長崎県川棚町にある「くじゃく園」は、町が運営し、日々の飼育業務は委託事業者が担っている施設です。無料で入場でき、子どもに人気のレジャースポットになっています。今回は、町の公式アカウントを運営する川棚町の担当者に話を聞きました。 

白孔雀が誕生したのは約1年前。当時、園ではくじゃくの孵化の様子を撮影しようと、時間を見つけては観察を続けていたそうです。そんな中、他の雛とは明らかに異なる“真っ白な雛”が生まれました。

卵は他のくじゃくのものと一緒に管理していたため、白孔雀が生まれるとは誰も予想していなかったそうです。

「すぐに"昔いた白孔雀の遺伝だ"と分かりましたが、本当にうれしいサプライズでした」

園内では以前にも白孔雀が飼育されていましたが、数年前に亡くなって以降、その姿を見ることはできなくなっていました。久しぶりの白孔雀の誕生について、園のスタッフたちは喜んだと同時に過去の経験から様々な思いを抱いたといいます。

「久しぶりに白孔雀を育てることになり、『元気に大きく育ってほしい』という思いと同時に、『大切に育てていかなければならない』と感じました。過去の経験や知識からも、白孔雀は羽色が目立つこともあり、他の個体からつつかれたり、追い回されたりすることがあると分かっていましたので、雛の段階から別室で育てることにしました」

性格は比較的好奇心旺盛で、人や周囲の動きにも興味を示す様子が見られるという白孔雀。また、現在はまだ性別不明ですが、早ければあと1年ほどで判別できる見込みだそうです。

「とても人懐っこく、見に行くとすぐに近づいてきてくれます。個人的には、頭の冠羽がチャームポイントだと思っています。まだ小さいながらも、ちゃんと冠のようになっていて、とてもかわいいです。もしオスであれば長い飾り羽が伸び、羽を大きく広げる求愛行動が見られるようになるのは、3~4年頃が目安になります」

4月に広い部屋に引っ越し、羽を広げたり歩き回ったりと活発に過ごしているそう。ゴールデンウィークには白孔雀を目当てに来園する人も多く、「本当に真っ白なんですね」

最後に、川棚町の担当者は白孔雀に会いに来る人たちへこう話します。なお、今回の取材は町の担当者が回答したものですが、内容は実際に飼育に携わるスタッフとも共有している思いだそうです。 

「まずは元気に成長してくれている姿を、ぜひ温かく見守っていただけたら嬉しいです。この子との出会いが、来園された皆さまにとって少しでも特別な時間や癒やしになればと思っています。川棚町にはほかにも多くの観光地やグルメがありますので、ぜひ白孔雀に会いに来ていただき、あわせて観光も楽しんでいただければと思います」