ちょっぴり眠そうな20歳のころのまるちゃん※画像はトリミングしています
ちょっぴり眠そうな20歳のころのまるちゃん※画像はトリミングしています

この子と出会って、猫という生き物の愛くるしさを知った--。そう話すのは、21歳のご長寿猫まるちゃんと暮らす飼い主さん(@moomoo_cat_)。

今でこそ、2匹の愛猫たちと暮らすほど猫好きとなった飼い主さん。しかし、もともとは猫に興味を持っていなかったそう。飼い主さんの心を動かしたのは、まるちゃんがくれた温もりだった。

■布団に潜りこんできた子猫が教えてくれた猫の愛しさ

まるちゃんは20年前、ゴミ捨て場に遺棄されていた。発見したのは、飼い主さんの妹の先輩。保護をしたものの、先輩宅には先住猫がおり、まるちゃんと一緒に暮らすことは難しかった。そこで、妹さんがまるちゃんを引き取ることになったという。

「当時の私は猫ちゃんに全く興味がなくて、小さな子がうちにやってきたなとしか思っていませんでした」

一緒に暮らす中で、まるちゃんはおてんばな性格に。飼い主さんの中で猫という生き物に対する心境が変わったのは、まるちゃんの温かい歩み寄りがあったからだった。

「布団の中に潜り込んできて、ゴロゴロ言いながら一緒に寝てくれたんです。猫ちゃんも心臓がドクドクして、生きてるんやなと思いました」

人間とは違う鼓動の音や、温かな体温を感じた飼い主さんは、猫という生き物を愛しく思うようになった。

■病気と付き合いながら生きる「21歳ご長寿猫のリアル」

現在、まるちゃんは21歳。1日のほとんどを寝て過ごしている。季節ごとに寝心地がいい場所を上手に探す賢さに、飼い主さんは感心しているようだ。

人間と同じく猫も、年を重ねると体にさまざまな異変が現れる。まるちゃんの場合は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」を発症した。腎臓の状態も、あまり芳しくないという。

「だんだん痩せてきました。それでも、服薬や週1回の自宅での点滴を頑張ってくれています」

毎日の食事は、医療食のドライフードが基本。だが、時には「普通のご飯をちょうだい」とねだられることもある。そんなときは原材料をしっかりチェックし、持病が悪化することがないように注意を払いながら、食べられるドライフードや鰹節をあげている。

「私とまるちゃんは、お互いに支え合っているように思います。毎日、本当にありがとうの気持ちでいっぱいです」

■ペットロスから救ってくれたのは生きている愛猫たち

実は飼い主さん、2025年2月24日に先住猫もーちゃんを亡くし、ペットロスの苦しみを味わったことがある。そんな中で心の支えになってくれたのは、まるちゃんと同居猫ちゃーくんだった。

飼い主さんいわく、ちゃーくんも、もーちゃんのことが大好きだったそう。もーちゃんがいなくなった後は、まるちゃんに甘えるようになった。

「まるちゃんとちゃーくんが生きてくれているから、今日まで生きてこられた。存在に救われ続けています」

愛猫たちをなでるとき、飼い主さんは全身全霊のエネルギーを込めるそう。温かい気持ちが伝わるからか、まるちゃんたちは穏やかな表情を見せてくれる。

「これだけはなぜだか分からないのですが、まるちゃんは寝ている私の顔面を踏んでいき、何事もなかったかのように去っていくことがあります(笑)」

笑いあり涙ありの猫ライフを送っている飼い主さん。お互いがお互いを思いやる温かい日々が、この先も長く続いてほしい。

(愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)