遊びなどの触れ合いから生活面のサポート…保育士の仕事は多岐にわたる/画像はイメージです(Zoey106/stock.adobe.com)
遊びなどの触れ合いから生活面のサポート…保育士の仕事は多岐にわたる/画像はイメージです(Zoey106/stock.adobe.com)

現役保育士がXに投稿した「保育園見学で見るべきポイント」が、3100以上のアカウントに保存されています。投稿は、見学や体験入園、申し込みなど、子どもが入る保育園を決めるための活動「保活」に励む多くの保護者の参考になっているようです。

投稿したのは、保育士歴10年のピヨこさん(@a_u_piyoo)。以前、“ブラック”気味な保育園に勤務した経験を活かし、良質な保育園を見極めるポイントをまとめています。

例えば、「連絡帳や掲示板は手書きか」「行事が多すぎないか」という項目。手書きの作業が多い園はICT(情報通信技術)化が進まず古い体制が続いていたり、保育士の業務が多く子どもに向き合う余裕がなかったりする可能性があるそうです。 

ほかにも、「クラスを持たない保育士はいるか」「保育士の休憩室はあるか」など、保育士ならではの視点を持ったチェック項目が紹介されています。なかには、「求人情報にある保育士の年間休日や給与が一定水準を満たしているか」といった項目も。

ピヨこさんによると、労働環境は保育士の心のゆとりにつながり、子どもたちが楽しく過ごせるかどうかに影響するそうです。

この投稿には、「今まさに保活中なので助かります!」「保活がんばります!」と、感謝の声が多く寄せられています。また、「“家族経営は要注意”も入れてほしい!」と、同じく現役保育士からの声もありました。

「これはマジでそう」「全てに頷いてしまった」と、納得の声も相次ぎ、大きな反響を呼んでいます。

■自身が保育園選びで譲れないポイントは…

実は、ピヨこさんも現在育休中で、来年4月の入園に向けて保活に励む一児の母。投稿の背景や保育園選びのこだわりを聞きました。

「私も保活中であることと、昔ブラックな保育園で働いていた経験があったため、皆様にも良い保育園を選んでほしいという思いで投稿しました」

自身が園見学をする際に必ず見るのは、1クラスあたりの保育士の配置人数だそうです。

「実際に1人担任で働いていた時には、なかなか休みが取れなくて大変でした。複数担任だとゆとりがあると感じます。また、フリー保育士、パート保育士がどれくらいいるか、人員に余裕があるかは必ずチェックしています」

また、働いている保育士たちの雰囲気も、見学時に必ず見ているといいます。

「バタバタと忙しそうにしている園は、パッと見て大変そうだと感じます。逆に、雰囲気の良い園は保育士さんたちの表情も良い気がします」

ピヨこさんが入園先を検討する中で、園庭があるかどうかは譲れない条件だといいます。

「ビルの中にある保育園は、ほとんど室内で過ごすことが多いイメージです。子どもの発達には、のびのびと身体を動かして五感で感じることが大切であるため、外遊びが自由にできる環境が良いと思っています」

見学時には、園庭遊びや戸外への散歩があるのかも聞くとのこと。園庭があっても近隣トラブルにより、実際は使えないという園もあるようです。

そんなピヨこさんですが、出産して保護者の気持ちがよく分かるようになったといいます。

以前は子育てに悩む保護者にアドバイスをしても、納得してもらえないことがあり、こう反省したと話します。

「保護者の方も、いろいろ考えたうえで子どもと関わっているのに、その気持ちを考えず一方的に意見を押し付けていたかもしれません」

そのうえで、こう続けます。

「子育ては上手くやろうと思っても上手くいかないことがあるのだと、自分自身実感する日々です。保護者の方の気持ちに共感し、寄り添って保育したいと感じるようになりました」

母となった保育士・ピヨこさんの投稿は、保活中の方が安心して子どもを預けられる保育園との出会いにつながるのではないでしょうか。

(まいどなニュース特約・山岡 もと子)