物価高が続く中でも「お盆玉の総額を増やす」約4割 ※画像はイメージです(maroke/stock.adobe.com)
物価高が続く中でも「お盆玉の総額を増やす」約4割 ※画像はイメージです(maroke/stock.adobe.com)

夏休みに子どもや孫、親戚へお小遣いやお心付けを贈る習慣「お盆玉」を知っていますか。株式会社マルアイ(山梨県市川三郷町)が実施した「2026年お盆玉に関する実態調査」および「2026年夏休みの動向調査」によると、物価高が続く中でも「お盆玉の総額を増やす」と答えた人が約4割にのぼることが分かりました。一方で、夏休みの過ごし方は「自宅でゆっくりする」が約6割を占め、帰省や旅行を控える傾向が見られました。

調査は、全国の20~60代以上の男女327人(お盆玉に関する実態調査)、600人(夏休みの動向調査)を対象として、2026年6月にインターネットで実施されました。

「お盆玉」は、お盆に帰省した際に子どもや孫、祖父母へ、日ごろの感謝の気持ちを込めてお心付けやお小遣いを贈る習慣を、同社がお正月の風物詩である「お年玉」になぞって名付けた造語です。

同社は2010年に「お盆玉」を商標登録し、毎年さまざまなデザインのお盆玉袋を製造・販売しているといいます。

調査の結果、「お盆玉」の認知度は26.2%という結果になりました。年代別では30代(29.7%)や20代(27.8%)の認知度が高く、性別では男性(24.4%)よりも女性(28.1%)のほうが認知されている傾向にあります。

また、お盆玉を知っている人のうち「今年の夏にあげる」と回答した割合は30.6%。あげる人の年代を見てみると、20代(45.7%)と30代(42.5%)が突出して高くなったほか、性別では女性(19.0%)よりも男性(43.9%)のほうが高い傾向が見られ、若年層を中心に贈る習慣が定着しつつあることがうかがえました。

「お盆玉を贈る相手」については、「親族の子ども」(64.2%)、「自分の子ども」(57.8%)、「孫・ひ孫」(56.3%)と、子ども世代が中心となっていますが、「自分の親」(51.4%)や「兄弟姉妹」(50.2%)など、大人の親族に渡すケースも半数以上にのぼります。

また、「渡す金額の相場」としては、相手を問わず「1000円~4999円」が約4割~5割を占め、主流となっていることが分かりました。

2026年にお盆玉にかける総額を2025年と比較したところ、「変わらない」が39.8%で最多となったものの、「増える」とした人も38.5%にのぼり、2025年調査時の26.5%から12ptの増加となりました。

「変わらない理由」では、「毎年同じ金額をあげている」(50代男性)、「物価高で大変なので変わらない(30代女性)といった声が寄せられました。

一方、「増える」とした人からは、「孫が増えたので金額も増える」(70代男性)という事情のほか、「物価高騰に合わせてあげる」(50代女性)といった、相手の暮らしを思いやる声が多く寄せられました。

さらに、「お盆玉の渡し方」について聞いたところ、デジタル化やキャッシュレス決済が普及するなかでも、「現金をぽち袋に入れて手渡す」(54.4%)が過半数を占め、「電子マネーで送金する」(12.2%)や「口座振り込み」(9.5%)といったデジタルでの送金はいずれも1割程度にとどまっており、直接手渡すスタイルが根強く支持されているようです。

最後に、「今年の夏休みの過ごし方」を聞いたところ、「自宅でゆっくりする」(63.7%)が最多となりました。

2025年調査と比較すると、「親族で集まる」(10.0%)や「国内旅行に行く」(15.8%)といったアクティビティは軒並み減少。家族や親戚とのおつきあいについても「何もしない」が49.7%と約半数を占め、遠出や大人数での集まりを控え、身近な場所で静かに過ごす人が増えている様子が見て取れました。

2026年の夏休みは、旅行や帰省を控えて自宅周辺で静かに過ごす「省エネ志向」が見られる一方で、大切な人へのお盆玉は「物価高にあわせて金額を増やす」など、人とのつながりや感謝を形にする意識の高さがうかがえる結果となりました。

みなさんも、今年の夏はお気に入りのぽち袋に気持ちを包んで、身近な人に「お盆玉」を届けてみるのもいいかもしれませんね。