普段なにげなく手に取っている1本の鉛筆。その「誕生と旅立ち」を人に例えた投稿が、Xで大きな反響を呼んでいます。投稿したのは、東京下町で鉛筆をつくり続ける老舗「北星鉛筆株式会社」の公式アカウント(@kitaboshi_)。社長自らが発信する温かみのある言葉の中で、特に多くの人の心を揺さぶったのが「コレから離れ離れになるんです… 鉛筆です… 実は9人兄弟です…」という一言でした。
■厳しい試練を乗り越えて旅立つ兄弟たち
社長は、どこから来たかも分からない木板同士が出会い、芯をはさんで固く接着され、ひとつの製品へと育っていく工程を「9人兄弟のドラマ」として表現します。板同士の相性が悪いと、途中で曲がって処分されてしまうという厳しい試練を乗り越えて完成した鉛筆たちも、最後は1本ずつ裁断され、全国へとバラバラに旅立っていきます。
この切なくも温かいストーリーは15万9000回を超えるインプレッションを記録し、1万件以上の「いいね」を集めました。ユーザーからは「涙なしには語れないやつやん」「みんな元気でやるんだよって人間目線で思いやってしまう」「離れ離れになっても、いつかどこかの筆箱で再会してほしい」「彼らがグレることなく、まっすぐに独立できることを、陰ながらお祈りしています」といった感動の声が相次ぎました。
感動が広がる一方で、「なぜ10本などの区切りの良い数字ではなく9本なのか」という疑問も上がりました。これに対し、北星鉛筆株式会社の公式Xアカウントはコメント欄で返信し、71mm幅の木板(7W)から昔は7本しか作れなかった歴史を明かします。先々代の社長が切削用のシャフトや専用の刃物を自ら開発したことで、精度向上と間隔の極限までの短縮に成功し、同じ板から9本を切り出す技術を確立したのだそうです。
■ 「むしろこの状態で欲しいw」 ファンからの熱いリクエスト
バラバラに裁断される前の「9人兄弟」がつながったままの板の姿に、ユーザーからは「むしろこの状態で欲しいw」という声が。これを受けた社長が「欲しいひと?」と投げかけると、物語と職人技に魅了されたファンから、「孫たちにプレゼントしたーい」「コレは欲しいです!ドローイングに使ってみたいかな…リクエストできるのでしたら、濃度をつけたセットも!」と、熱いリクエストが続々と寄せられました。
























