自動給餌器のボタンを押すコハク8号くん(画像提供:コハク8号のお店屋さん)
自動給餌器のボタンを押すコハク8号くん(画像提供:コハク8号のお店屋さん)

「クリームパンみたいなおててで、まさか本当に自動給餌器のボタンを押して、ごはんを出してしまうコハク8号。何度見ても『え、本当に押してる!』と驚いてしまいます。しかも最後は、自分だけ食べるのではなく、妹・すずめに『どうぞ』する優しいお兄ちゃん。可愛さと賢さ、そして優しさまで詰まったコハク8号でした」

そんなコメントとともにInstagramへ投稿された動画が、2.3万件を超える「いいね」を集めて話題を呼んでいます。

画面に映っているのは、茶トラ猫の「コハク8号」くん(3歳・男の子)。自動給餌器の前にドカッと座るとーー。

愛らしい丸い前足(通称:クリームパン)を器用に伸ばし、ロック解除ボタンをじっと5秒間長押しします。

見事にロックが解除されると、すぐ隣の給餌ボタンを「ポン」とタッチ!

クリームパンのようなおててがとてもキュートです。

チャリンと音がしてフードが器に転がり落ちるとーー。

そこへ駆け寄ってきたのは、元野良猫の妹「すずめ」ちゃん。コハク8号くんは、美味しそうにごはんを食べる妹の姿を静かに見守り、まるで「ええよ」と言わんばかりの男前な立ち振る舞いを見せたのです。

ハイテク機器を使いこなす圧倒的な賢さと、妹思いのおおらかな優しさに、多くのユーザーから驚きと称賛の声が寄せられています。

■偶然のタッチから約5カ月…まさかの習得!

飼い主の、コハク8号のお店屋さん(@kohaku8go_nushi)によると、自動給餌器を導入したのはコハク8号くんが1歳半ごろのこと。そこからわずか5カ月ほどで、自力でフードを排出させる技を身につけたといいます。

「最初は偶然、ボタン部分に前足が触れて音が鳴ることに気づいたようです。おもちゃで遊ぶような感覚で、いろいろな場所を触っていました」

試行錯誤を重ねるうちに、「この操作をすればごはんが出る」と学習したコハク8号くん。ついには誤作動防止の「5秒間長押し」という複雑な工程までマスターしてしまいました。初めて操作に成功した瞬間は動画にも残っており、「驚いた夫が思わず『こいつはヤバい』と本音を漏らしていました(笑)。私たちも『まさか本当に出せるとは』と大変驚きました」と飼い主さんは振り返ります。

■ごはんより「家族の反応」が目当て?

見事にごはんを出しながらも、自分では食べずにすずめちゃんへ譲ったコハク8号くん。実は、空腹を満たすためだけにボタンを押しているわけではないようです。

「『自分がお腹を空かせたから出す』というより、ボタンを押して私たちが『また出した!』と驚く反応自体を楽しんでいるように見えます」と飼い主さん。

普段から妹のすずめちゃんや、末っ子の「あんず」ちゃんがフードを食べに来ても怒ることは一切なく、「誰が食べても気にしない」というおおらかな性格。妹たちも頼れるお兄ちゃんを信頼し切っており、安心して「ごちそう」にあずかっているそうです。

自由に操作させると食べ過ぎてしまうため、夜間は電源を切るなど、飼い主さんとの微笑ましい「知恵比べ」は今も続いています。それでも、裏庭で保護されたすずめちゃんや、後からやってきたあんずちゃんをいつだって優しく包み込んできたコハク8号くん。その器用なおててと広い心は、今日も家族にたくさんの笑顔と温もりを届けています。

賢い頭脳と妹思いのあたたかいハートをあわせ持つ頼もしいコハク8号くんのまわりには、今日も穏やかで優しい時間が流れています。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)