記事特集
阪神・淡路大震災の風化を懸念する神戸や芦屋などの被災者らが、自らの体験を振り返り、語り継ごうと、市民グループ「語り部KOBE1995」を発足させた。被災体験をつづった冊子の発行なども検討している。
昨年七月に発足。小学五年生の長女を亡くした母親▽震災後、小学校に二カ月泊まり込んで避難所運営にあたった元教諭▽住まいと店舗を失い、住みなれた地域を離れて災害復興住宅に入居した女性-らが被災体験を軸に語り、備えに役立つ情報を提供していく。
京大防災研究所の矢守克也助教授が顧問を務め、個人的な体験にとどまらず、ワークショップを用いた防災教育や今後予想される自然災害の話にも対応できるようにしている。
代表の田村勝太郎さん(64)=芦屋市=は「街並みを見れば復興しているようだが、経済的な打撃から抜け切れない被災者は多い。見えにくくなった被災地の実態も語っていきたい」と話す。
「語り部KOBE-」はスピーチの依頼や、被災体験を語るボランティアも募っている。
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