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碑は語る 震災10年

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復興住宅のそばに立つモニュメント。ステンレス製の球に町のいまが映る=津名郡一宮町郡家
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復興住宅のそばに立つモニュメント。ステンレス製の球に町のいまが映る=津名郡一宮町郡家

  • 復興住宅のそばに立つモニュメント。ステンレス製の球に町のいまが映る=津名郡一宮町郡家

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復興住宅のそばに立つモニュメント。ステンレス製の球に町のいまが映る=津名郡一宮町郡家

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 津名郡一宮町の町木・ウバメガシをイメージした。「幹」は阪神・淡路大震災で崩れた鳥居のかけらを使い、ドングリに見立てたステンレス製の球が復興する町を映し出す。その先にある「芽」が天に向かい伸びる。

 郡家商店街の一角にある「拠点ゾーンコミュニティ住宅」。郡家地区は震災で四百世帯のうち八割の家屋が全半壊した。町は密集住宅市街地整備促進事業を進め、一九九八年、島内最大規模の復興住宅を建設。片隅にモニュメントができた。

 三原郡緑町の彫刻家、大上善弘さん(67)が、同地区の復興に取り組む「まちづくり委員会」から依頼を受け、一年半がかりで制作した。

 震災当時、洲本市内で小学校の校長を務めていた大上さん。あの日、元気に登校した児童の一人がその日の夜、ガス中毒で自宅で亡くなった。地震でガス管がひび割れていたからだった。

 「悲しんでいるだけでは仕方ない。未来に向かって思いを伝えたい」。二年後の退職を機に、モニュメントの制作を引き受けた。材料のかけらは、震災で倒壊した鳥居を伊弉諾(いざなぎ)神宮が提供した。

 キーワードは「め」。未来へと伸びていくウバメガシの「芽」▽町を映し出すドングリの「目」▽震災の体験を記憶し続けるメモリアルの頭文字「メ」-。町の地場産業である線香の煙が、立ち上るイメージも重ねた。

 今年四月、一宮町は郡五町合併で「淡路市」となる。だが、郡家商店街の店舗は減り続け、若者の流出は止まらないなど、苦難が続く。大上さんは「災害にめげず発展していく町の姿を、住民も見詰めてほしい」と願う。

(高田康夫)

2005/1/14

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