明石

  • 印刷
魚の棚商店街で明石焼店を営む安原宏樹さん=明石市本町1
拡大
魚の棚商店街で明石焼店を営む安原宏樹さん=明石市本町1

■不安ない消費環境整備を

 魚の棚商店街(兵庫県明石市本町)で明石焼店を営んでいる。この地で祖父の代から青果店を続けてきたが、私が2006年に業種を転換させた。

 背景にあったのは、商店街を取り巻く環境変化だ。スーパーとの厳しい競争にさらされた上に、明石海峡大橋ができて、明石経由で移動する淡路島の人たちが減った。そこで、広域から観光客を取り込む戦略に生き残りをかけた。

 そんな中でも、地元のお客さんを大切にすることが魚の棚にとって大切-との思いは変わらない。「地元の台所」として愛されてこそ、よその人たちにも魅力を感じてもらえるからだ。いまの厳しい状況でも地元のお客さんに支えられ、何とかやってこられた。

 ただ、新型コロナウイルス下で政府が商業者に行った支援のあり方には、複雑な思いを抱いた。時短要請に応じた飲食店へ協力金を支給する一方、飲食店へ酒や食材を納める業者は対象から外れ、取り残された。

 飲食店の中でも営業時間に応じて協力金を受け取れる業者と、そうでない業者が分かれた。商業者の間で気持ちの分断を生んでしまった。

 わたしたち商業者はこれから、お酒は店ではなく家で飲むもの-などコロナ下で定着した「新たな生活様式」と、向き合わなければならないだろう。そこで政府に期待するのは、「ばらまき」など目先の施策ではなく、たとえ地味でも、長い目で見て将来を明るくする取り組みだ。国民が将来に不安を感じながら収入の多くを貯金に回すのではなく、安心して消費に振り向けられるような環境を整えてもらいたい。(長尾亮太)

【バックナンバー】
(8)明石市立市民病院の内科医・阪本健三さん(51)=神戸市垂水区
(7)専業農家・伊藤能之さん(53)=明石市
(6)1人暮らしの高齢者・尾倉康彦さん(89)=明石市
(5)新型コロナに感染 主婦(44)明石市
(4)環境団体「まるごと明石」代表・清水晴美さん(68)=明石市
(3)ノリ漁師・福井健二さん(44)=明石市
(2)バー店主・林寛三さん(36)=明石市
(1)就労支援施設に通う障害者・福田剛さん(47)=明石市

明石選挙9区衆院選兵庫特集
明石の最新
もっと見る
 

天気(1月24日)

  • 9℃
  • ---℃
  • 10%

  • 7℃
  • ---℃
  • 30%

  • 10℃
  • ---℃
  • 10%

  • 9℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ