明石市在住の羊毛フェルト作家・chico(チコ)さんの初めての作品展が、アスピア明石(明石市東仲ノ町)南館1階のギャラリーストリートで開かれている。立体的で優しい風合いの作品12点が並ぶ。21日まで。
もともと手がけていたイラストを立体で表現してみたいと、10年ほど前から羊毛フェルトの作品づくりを始めた。当時は、子育て真っ最中。「夜中に1人で黙々と集中できる時間が楽しく、大事だなと思った」と振り返る。
これまで市内を中心に教室やワークショップなどを開いてきたが、個展は今回が初めて。普段は手のひらサイズの立体作品を手がけているが、作品展に向けて大型作品に初挑戦した。
「ふわふわと優しい素材で色も豊富。色を混ぜることで可能性が広がる」とチコさん。会場には、「みなさんに福が訪れるように」との願いを込めた龍や招き猫、七福神など、カラフルでかわいらしい半立体の力作がずらりと並ぶ。チコさんは「羊毛フェルトを通して自分の世界が広がった。出合いへの感謝の思いを伝えたい。作品で心が温かくなってもらえたらうれしい」と話す。
無料。午前10時~午後8時。明石文化国際創生財団TEL078・918・5085
(赤松沙和)
























