南あわじ市で確認されたナガエツルノゲイトウ=山路川
南あわじ市で確認されたナガエツルノゲイトウ=山路川

 農業などに影響を及ぼす特定外来生物の水草、ナガエツルノゲイトウが県内各地で見つかり、南あわじ市でも繁殖が確認された。気づかずに農地ですき込んだり、草を刈り取ったりするとかえって被害は広がり、その生命力の強さから「地球上最悪の侵略的植物」と呼ばれる。市は「見つけたらまず連絡してほしい」と呼びかけている。(劉 楓音)

■昨夏発見、募る警戒感

 ナガエツルノゲイトウは南米原産で、乾燥にも強い水陸両生。国内では種子を作らないが、切れた数センチの茎や直径2ミリほどの根からも再生する。

 水路で繁殖すると取水や排水を妨げ、水田に入れば稲に覆いかぶさって生育を妨害。生態系や防災力を損ねる可能性がある。国内では、治水や農業へ悪影響を及ぼしている地域もある。