「あとは頼む」。最期の言葉は今も胸に刻まれている。淡路市富島の田中和良さん(69)は、阪神・淡路大震災で父禎一(ていいち)さん=当時(78)=を亡くした。父から引き継いだ鮮魚店を守って30年。「経営は苦しいが、何とか続けてきた。まだ頑張るよ」。そっと父に呼びかけ、きょうも店に立つ。(中村有沙)
「あとは頼む」。最期の言葉は今も胸に刻まれている。淡路市富島の田中和良さん(69)は、阪神・淡路大震災で父禎一(ていいち)さん=当時(78)=を亡くした。父から引き継いだ鮮魚店を守って30年。「経営は苦しいが、何とか続けてきた。まだ頑張るよ」。そっと父に呼びかけ、きょうも店に立つ。(中村有沙)