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「大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部」と、名神高速道路と阪神高速をつなぐ「名神湾岸連絡線」

 渋滞による損失時間が「全国ワースト」とされる阪神高速神戸線の渋滞緩和などを掲げ、兵庫県内で事業化された巨大プロジェクトが街中に現れ始めた。「大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部」と、名神高速道路と阪神高速をつなぐ「名神湾岸連絡線」。西伸部の神戸・六甲アイランドなどで工事が進み、高架橋の橋脚が立ち並ぶ。長年の悲願だった完成に向けて動き出したが、足元では物価高による事業費の増大への対応に迫られている。(岩崎昂志)

 大阪湾岸道路は自動車専用道路で、神戸淡路鳴門自動車道垂水ジャンクション(JCT、神戸市垂水区)から関西国際空港のりんくうJCT(大阪府泉佐野市)まで、臨海部の約80キロを結ぶ計画。このうち阪神高速5号湾岸線は1994年に六甲アイランドまで開通したが、95年の阪神・淡路大震災で、3号神戸線の高架橋が神戸市東灘区で一部倒壊するなどし、整備計画が一時停滞した。

 ■海上に長大橋