県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」(淡路市夢舞台)が、栽培・展示する南国の花「ヒスイカズラ」の種子の採取に成功した。初めて開花した2005年から毎年人工授粉を試み、21年目で結実。同館の石田均ディレクターは「日本で実を付けた成功例は極めて少ない。長年の努力が実り感動している」と興奮気味に話す。(内田世紀)
■24個の種採取、10月お披露目も
ヒスイカズラはフィリピン・ルソン島に自生するマメ科のつる性植物。花期は2月下旬から5月上旬。エメラルドグリーンの花を多く付け、花穂(かすい)が藤のように垂れ下がるのが特徴だ。日本では翡翠(ひすい)のような輝きからその名が付いた。