兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県警察本部=神戸市中央区

 交通整理をしていた警備員の男性(72)を車ではねて逃げたとして、兵庫県警尼崎北署などは2日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)とひき逃げの疑いで、尼崎市の会社員の男(26)を逮捕した。署によると、男は調べに「工事車両に衝突した事故を起こしたと思っていた」と話しているという。

 逮捕容疑は5月1日午後11時25分ごろ、尼崎市西昆陽3の国道171号でワゴン車を運転し、警備員の男性をはねたが、救護や警察への届け出などをせずに立ち去った疑い。

 署によると、男が運転していたとみられる車は神戸市内のパチンコ店で見つかった。男は事故に関するニュースを見て、2日昼に姫路市内の交番に出頭したといい、「スマホで事故を調べてみると、人とぶつかったことを知った」と話しているという。

 事故現場では当時、工事をしており、男性は通行車両の車線変更を誘導していた。男性はあばら骨や腕の骨を折るなどの重傷という。