「Perfume COSTUME MUSEUM」の会場風景=神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県立美術館(撮影・長嶺麻子)
「Perfume COSTUME MUSEUM」の会場風景=神戸市中央区脇浜海岸通1、兵庫県立美術館(撮影・長嶺麻子)

■企画構成、京都芸術大学准教授・久慈達也さん寄稿 

 活動中の歌手の衣装をなぜ公共美術館で展示するのか。兵庫県立美術館(神戸市中央区)で開いている「Perfume COSTUME MUSEUM」の企画段階からよく聞かれた。Perfumeに限らず、いま人気のある表現者の展覧会を開催するなら、きっと同じ疑問を呈されることだろう。その問いにはこう答えたい。多くの人が享受している文化現象に対し、史的な文脈や流行の背景を分析することは公益にかなう内容であるはずだ、と。