第1局を制し、感想戦で対局を振り返る福間香奈女流王位=25日午後、徳島県松茂町、樫野倶楽部樫野邸
第1局を制し、感想戦で対局を振り返る福間香奈女流王位=25日午後、徳島県松茂町、樫野倶楽部樫野邸

 将棋の福間香奈女流王位(32)=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=に加藤桃子女流四段(29)が挑む「第35期女流王位戦」(神戸新聞社主催)5番勝負の第1局は25日、徳島県松茂町の「樫野倶楽部樫野邸」で指され、午後5時33分、先手番の福間が147手で勝ち、タイトル防衛に向けて好スタートを切った。

 福間の中飛車に加藤が居飛車で対抗し、6筋に銀を繰り出す「銀対抗」の構えに。加藤が6五銀(60手目)とぶつけて本格的な戦いが始まり、福間が3五歩(67手目)と反撃に出て激しくなった。3筋方面の攻防が続く中、加藤は玉を中央方面に移動しようとしたが、福間の4五歩(99手目)が厳しく、流れは先手に傾いた。最後は加藤が粘りを見せたが、挽回には至らなかった。

 立会人の武市三郎七段(70)は「加藤女流四段の力強い指し回しで一時はペースを握ったかと思われたが、後手玉に迫る攻防で福間女流王位がうまく攻めをつないで押し切った一局」と総括した。

 持ち時間各4時間のうち残りは福間24分、加藤1時間。第2局は5月9日、札幌市のホテルエミシア札幌で指される。

 福間香奈女流王位の話 駒組みは甘かったか。4九金(51手目)では7七桂も考えたが、よく分からなかった。5六角(78手目)と打たれ、難しかった。3五同銀(101手目)と角を手持ちにでき、指せるかなと思った。相手の入玉には気をつけた。終盤は、決め手のあった局面もあったが、分かりやすく指した。

 加藤桃子女流四段の話 3五歩(67手目)の攻め合いは予想していなかった。5六角(78手目)と打ち少しだけ指しやすいと思ったが、桂を持たれてまだまだ大変。3一玉(84手目)から入玉を目指すのは、最善ではないが実戦的と考えた。4五歩(99手目)をうっかりしてしまい、はっきりダメにしてしまった。

【福間香奈女流王位の話】駒組みは甘かったか。4九金(51手目)では7七桂も考えたが、よく分からなかった。5六角(78手目)と打たれ、難しかった。3五同銀(101手目)と角を手持ちにでき、指せるかなと思った。相手の入玉には気をつけた。終盤は、決め手のあった局面もあったが、分かりやすく指した。

【加藤桃子女流四段の話】3五歩(67手目)の攻め合いは予想していなかった。5六角(78手目)と打ち少しだけ指しやすいと思ったが、桂を持たれてまだまだ大変。3一玉(84手目)から入玉を目指すのは、最善ではないが実戦的と考えた。4五歩(99手目)をうっかりしてしまい、はっきりダメにしてしまった。

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