第2局で初手を指す加藤桃子女流四段(手前左)。同右は福間香奈女流王位=9日午前、札幌市厚別区、ホテルエミシア札幌
第2局で初手を指す加藤桃子女流四段(手前左)。同右は福間香奈女流王位=9日午前、札幌市厚別区、ホテルエミシア札幌

 将棋の福間香奈女流王位(32)=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=に加藤桃子女流四段(29)が挑む第35期女流王位戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第2局が9日午前9時、札幌市の「ホテルエミシア札幌」で始まった。

 徳島県松茂町で指された第1局は、福間の中飛車に加藤が居飛車で対抗し、福間がうまく攻めをつないで押し切った。第2局は福間が6連覇に王手をかけるか、加藤がタイに戻すか、注目される。立会人の広瀬章人九段(37)が対局開始を告げ、先手の加藤が初手を2六歩と指した。

 福間は2二飛(8手目)と振り、向かい飛車に構えた。加藤は7八玉(11手目)、福間は7二玉(16手目)と自玉を囲い、じっくりと駒組みが進んでいる。広瀬九段は「この2人の対戦で向かい飛車になるのは珍しい。対抗形らしい力と力の勝負が見られるのでは」と話した。

 持ち時間は各4時間で、9日夜までに勝敗が決まる見込み。対局の模様は神戸新聞NEXTでも速報している。

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