生きづらさを抱える人たちが撮影した月を映像作品にし、円形のスクリーンに投影した「月はまた昇る」=神戸市灘区六甲山町
生きづらさを抱える人たちが撮影した月を映像作品にし、円形のスクリーンに投影した「月はまた昇る」=神戸市灘区六甲山町

 ひきこもりなど、孤独や孤立、生きづらさを抱える人たちとの協働企画「アイムヒア プロジェクト」の作品が、神戸・六甲山で開催中の「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond(ビヨンド)」で展示されている。主宰する現代美術家で社会活動家の渡辺篤さん(46)は自身も引きこもった経験から、「作品を見に行けるのは時間、お金、健康という『特権』のある人たち。見に行けない人たちをいないことにしたくない」と話す。