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 阪神間を拠点に活動する劇団「コトリ会議」の、きいの会による公演「桃と夜の車」が12月3、4日、伊丹市のアイホールで上演される。来年3月末で閉館する同ホールについて「劇団を育ててくれたかけがえのない劇場」といい、惜別の思いで舞台に立つ。

 同会は、同劇団の作・演出を主に手がける山本正典(43)=川西市=が、気負わず自由な気持ちで公演に臨むために立ち上げた今回限りの会。あの世から来た使者が「あの世はある」と告げたことから、死が全ての終わりではなくなった世界が舞台。「終わりは終わりでない」という、ホールに対する山本なりのメッセージを込める。