兵庫県内に本社・本店を置く上場企業の株主総会シーズンが13日、幕を開けた。県内上場企業の6割に当たる3月期決算の70社が、28日まで各地で開催する。東京証券取引所が株価を意識した経営を企業に促す中、3社が海外の投資ファンドなどから株主提案を受けた。業績好調な企業には高水準の株主還元を求めるなど、株主の期待と要求は高まっている。(高見雄樹)
■還元の求め、年々強く
総会は株主と経営者が相対する年に一度の機会。13日にはヘアケア商品のアジュバンホールディングス(神戸市中央区)と神戸電鉄(同兵庫区)が、本社を置く神戸市内で開いた。配当を受け取る権利は総会の翌日に確定するため、最も多くの23社が、6月最後の平日の1日前、27日の開催を予定する=表1。会場はホテルや本社が多い。