新しい年をすがすがしい気持ちで迎えるため、1年でたまった汚れを取り除く年末の神事「すす払い」が12日、神戸市中央区多聞通3の湊川神社で営まれた。神職と巫女の5人が本殿や境内各所を回り、ほこりを落としていった。
新年の幸福や繁栄をもたらす年神様をお迎えするため、正月に向けた「事始め」として例年13日に営まれる。今年は神社の事情により1日前倒しとなった。
おはらいや祝詞奏上に続き、神職らは紙垂を付けた約5メートルのササ竹を使い、まずは本殿のすすを払った。その後、祭神である楠木正成公の墓所や東西の門に分かれて清掃し、最後は表門に5人が集まって清めた。
西原秀樹権宮司は「今年は戦後80年、震災30年と節目の年で、命の尊さをかみしめる1年だった。来年はうま年。大地を駆け抜ける馬のように、力強く明るい年を迎えていただければ」と話した。
神社はこの日を皮切りに、しめ縄の付け替えやお守りの包装などの迎春準備を進める。(安福直剛)
























