ワールドの「こども参観日」に参加し、親の職場で仕事内容などを聞く子どもたち=神戸市中央区港島中町6
ワールドの「こども参観日」に参加し、親の職場で仕事内容などを聞く子どもたち=神戸市中央区港島中町6

 アパレル大手のワールド(神戸市中央区)は20日、神戸本社で社員の子どもに職場や仕事ぶりを見てもらう「こども参観日」を開いた。35回目の今年は、14家族の小学生18人が親の仕事場を見て回った。

 社員の発案で1991年冬に始まった。これまでに千人以上の子どもたちが参加している。

 子どもたちはこの日、親とともに出社。会社や服作りについて説明を聞いた後、同社が全国のショッピングモールで開いているワークショップを体験した。SDGs(持続可能な開発目標)活動の一環で実施しており、ストライプや花柄などの布の端切れを使い、フォトフレームを作った。

 親のデスクも訪問し、緊張した面持ちで親の同僚たちと名刺交換をしたり、興味津々の様子で仕事内容を尋ねたりしていた。

 女性ブランド「コルディア」の企画・管理を担当するMD(マーチャンダイザー)、杉谷由香子さん(44)の長男で小学5年の倖太郎さんと、次男で小学2年の聡一郎さんは初めての参加。倖太郎さんは「いつもとは違うキリッとした一面が見られました」と笑顔。由香子さんは「普段から仕事について聞かれていたので、実際に見てもらえて良い経験になった」と話した。(谷口夏乃)